【wrwrd!】先輩、どうしたんすか【shp】

第48話 ページ48

一通りパフェも堪能し(結局イチゴパフェを食べた)、一息つくためにシロップを多めに入れたコーヒーを飲む。


「シロップ入れすぎやないんですか」
「入れないと苦くて飲めない」
「はっ」
「鼻で笑われた！？」


お子ちゃま舌なのは百も承知じゃ！


「あんだけ甘い物食ってよう甘いの飲めますね」
「いいんですぅ。甘いの好きなんですぅ」
「やから太るんすよ」
「余計なお世話じゃボケ！！」


さっきのカップルみたいに良い雰囲気になるはずがなく、結局いつもの言い合いしかできない。もちろん意識してるってバレないようにしてるのもあるけど…。



「やっぱ私のこのひん曲がった性格に問題が……」
「分かってるなら直したらどうですか」
「8割お前のせいなんだよな」
「急に1人で捻くれといて何やねん」



くっそ、やっぱ可愛くない。
このままじゃ前途多難だ。普段通りだとアプローチどころか空回ってしまう。ここは恋愛マスター大先生に教えを乞うしかないのか。




「で、どうでしたか。ここのカフェ」
「え？何が？」
「何がって、先輩が気になるからついてこい言うたんでしょ。お気に召しました？」



そうでした。大前提を忘れてた。


「あ、うん！すごい良かった！」
「そうですか」


ショッピくん抜きにしてもパフェは美味しかったし、また来ようとは思う。




「また来るなら誘ってくださいね」



バズーカ砲で心臓を撃ち抜かれたような衝撃が走った。
くそ、やっぱ好きだ。


「…うん、分かった」


ショッピくんは満足げにまたカップに口をつけた。

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