七話 ページ7
よし…
深呼吸して原稿を手に先生の前で話していく。
ドキドキが耳を木霊して中々集中出来ない。
目の前には腕を組み椅子に座るリヴァイ先生。
その姿を見るだけでもっと緊張感が増す。
その時、先生がパンパンと手を叩いた。
「駄目だ。早口過ぎる。そんなんでは聞き取りずれぇし…声、震え過ぎだ。」
「っ！…すみませんっ。」
だって…
先生が目の前にいるから…私を見るから…
真剣にやらなきゃいけないのに全て崩れていく。
「はあ…それで本番が務まるのか。」
「ごめんなさいっ…」
目をギュッと瞑り謝ると先生は椅子から立ち上がり私の前に立った。
え！？
びっくりして固まっていると先生の手が肩に触れた。
「っ！」
「落ち着け。肩に力入れ過ぎだ。もう少し力を抜け。」
「は…はいっ…」
力を抜こうとするが、抜けない…。
焦っていると両手で肩を撫で始めた。
「ゆっくりでいい。頭の中を真っ白にしてみろ。」
頭上から優しい音色が降りてくる。
落ち着く感覚…
私は自然と力が抜けていった。
「そうだ。いい子だ。そのままをキープして話してみろ。」
「あ…はい。」
先生が離れ椅子に座る。
原稿に視線を落とし読んでいく。
あれ…？さっきと違う…
パニックになっていたのに…今は…
落ち着いて話せてる。
「……です。楽しんで行ってくださいね。」
「…いいだろう。さっきより大分良くなった。」
「本当…ですか？」
先生は頷き指でクイクイとし来いっと私に言う。
何だろうと思い近くに行けば、わしゃわしゃと頭を撫でてくれた。
「ああ。やれば出来るじゃねぇか。」
「っ！////」
真っ赤になりながら俯く。
先生…ズルい……。
そんな優しい顔して微笑むだなんて…
反則だよ……。
終わり
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まひまひ♪(プロフ) - どの作品もドキドキしますね(・∀・*) おやおやおや？ふぁごっとさん…ですと!! ふぁごっと=Bassoon であってますか？あの木管低音のダブルリード楽器!吹いていらっしゃるんですか? (2015年12月29日 2時) (
レス) id: 3dfe2acfb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ミント☆(プロフ) - サヤマメさん» ありがとうございます(*´∀｀*)ﾉ面白いと言ってくださり嬉しいです！頑張ります！ (2015年1月18日 21時) (レス) id: 4ce6c6d2a6 (このIDを非表示/違反報告)
サヤマメ - 更新楽しみに待ってます！面白いです♪ (2015年1月18日 20時) (レス) id: 51567443b8 (このIDを非表示/違反報告)
☆ミント☆(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！はい！頑張ります！！ (2015年1月10日 10時) (レス) id: 4ce6c6d2a6 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続き楽しみにしてます♪\(//∇//)\頑張って下さい! (2015年1月5日 15時) (レス) id: 936857e1cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミント×ふぁごっと x他3人 | 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/mnto09
作成日時：2014年9月20日 19時
