黒歴史とは関わりたくない3【松野千冬】

121話 ページ35

Aside


裕「お雑煮でる」



『人多いからね､帯緩めよっか?』


裕「今､消化し始めてるから大丈夫そ､

ここで緩めたら負けな気がする」


『自分の内臓事情わかんのすごくない?

細見えのプライドもイイけど､辛かったらいつでも言ってね』


裕「うぃ」



今はお昼の11時


本当はカウントダウンに行きたいんだけど
夜中に出歩くと燈佳(とうか)が黙ってないので


私は毎年朝に行く



一方､裕姫(ゆき)はと言うと

私服でカウントダウンへ行き
(もちろん今彼と一緒)

オールしたのちに私を迎えに来る

そんで着付けやってる間に仮眠とって

ヘアメイクしてくれて

お雑煮などを平らげて

自分の身支度して…



それなのに見た目ピンピンしてる
(今は人混みに押しつぶされてグロッキーではあるけど)



パリピが過ぎるのでは??



裕「Aちゃんや､君お守り買うんよね…」


『そうだよ』


裕「私､スピリチュアル信じないタイプだから

ちょっとお花摘みしてくるわ…」


『…介抱しようか?』



裕「大丈夫､出し方は心得てる」



『歴戦の酔っ払いオヤジかよ､尊敬はしない』


裕「落ち着いたら連絡するから…そこら辺見てて」


『途中で道草しないでね』▼トイレで出せよの意


裕「……私は､そんな…っヘマ、しなっ」


『ごめんごめん､返事しなくていいから行ってきな､早く!』



あの間は明らか寸前だろうに

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