今日:12 hit、昨日:48 hit、合計:4,712 hit
小｜中｜大
ページ ページ22
『少し脱線しましたが
圭介兄は私の中でどうしても
面倒見の良い兄なんです｡
最たる兄と思う存在に対して“兄”と呼称するのは
なにも不自然なことではないでしょう?』
「んー､そっか｡ そうだね｡
(千冬が思う恋愛脳みたいな展開は
この2人に一生期待できそうもないんだろうな｡
お互い兄妹に徹する姿は
側から見れば少し歪だけど)」
『そんな妹分から言わせていただきますと
今日みたいに過度な干渉をするよりもっと､
意識を向けるべき事が沢山あるんですけどね｡
勉強とか､世間体とか､
地に足のついた進路とか…
いつか圭介兄に確固たる
目指したい目標ができて
私の…妹分の世話焼きから
ちょっとでも遠のいた時には
“兄”は付けずに呼びたいなって思うんです｡
きっと今､いきなり変化を求めても
お互い不自然で溜まったもんじゃありません』
その言葉を受けても終始
穏やかな表情を見せる一虎さん
「それで良いんじゃないかな?
寧ろ､まだ､しばらくは､
場地のこと兄貴分で居させてやってくれよ｡
(なんなら本当の兄妹よりも
兄妹たらしめているんだから
変わる必要なんてないんじゃね?)」
ポツリ､ポツリと紡ぐ言葉は
抵抗など皆無で私の中にストンと
落ちていくのであった｡
『そうしましょうかね』
「(いや､俺はこの2人の関係性が
思っているよりも好きなのかも知れない)」
▼こんなに濃い話を嬉々として喋る
Aちゃんですが､一抹の憤りが拭える事は
ないのであった｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
設定タグ：東京卍リベンジャーズ , 東リべ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：graybear | 作成日時：2024年1月11日 21時
