愛さえあれば〈黄 × 黒〉 (ページ14)

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黒 side

あの日から、3日に1回くらい高地の家にお邪魔して泊まってて今日も誘われてるんだけど。

さっきから慎太郎と高地がずっとイチャイチャしてて嫌。

優吾～、慎太郎～、とか呼びあって気持ち悪い、

俺の高地なのに、俺だってまだ名前で呼んだことないのに。なんて嫉妬。

あー、やだやだ。

あんまり仲良くしすぎないで、なんて言えない。

そんな俺の気持ちも知らない慎太郎が寄ってきた。

緑「あー、ほんと優吾って面白いよね。北斗もそう思わない？」

当たり前じゃん俺の恋人だよ？なんて気持ちは心の奥にしまう。

黒「あー、そうだね。さすが高地って感じかな。」

緑「やっぱ優吾人気者じゃーん！」

って、また近いしボディータッチしてるし。

え、何それ何それ。その触りは必要なの？って焦ってしまう。

高地もなんだか嬉しそう。

ねぇ、夜抱いてくれる度に言ってくれる “北斗だけだよ” は嘘だったの？ってぐるぐる考えてしまう。

大丈夫。社交辞令だよなんて見ないふりをするけど、
なんだかその日は限界が来てしまったみたいで。

黒「触らないで … 、」

そう呟いていた。

緑「へ、？北斗なんか言った？」

黄「北斗 … ？どした… 、」

黒「どうした？じゃないよ、そんなに慎太郎が良いなら別れようぜ、」

この時また、サークル内がザワつく。

でも慎太郎だけは驚かなかった。

緑「あー、そういう事。それで北斗さん機嫌悪いのか～。悪いことしちゃった！」

そう言いながら笑っていたけど、慎太郎の目は笑ってなかった。

これ以上苦しみたくない、もう別れてしまえば楽だと思った。