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静かな新幹線の中、私とすばるくんはずっと手を繋いでいた。
目的地まで、何も話すことなく、ただ黙って互いの手の温度を確かめ合った。
数時間が経ち、車内アナウンスが流れる。
どうやら目的地についたようだった。
すばるくんは静かに立ち上がると、私の手を引いて新幹線を降りる。
渋谷「……A」
『うん？』
渋谷「…ほんまに、後悔してへんか」
きゅ、と 繋いだ手の力が強まる。
駅から出ると、周りには街灯と畑以外なにもなく、
静かだった。
まるで、私たち以外の時が止まってるかのような感情が湧き出る。
『…するわけないよ。好きだから。』
渋谷「……ん、」
安心させるように彼に笑いかけると、
彼は目を細めて、ぎこちなく笑った。
何故だか彼が消えてしまいそうで 私は思わずその手を強く握る。
渋谷「……タクシー拾ってくる」
そんな私の頭を撫でると、するりと手を離して
公衆電話の所へと向かう彼。
足のつく携帯電話は もう置いてきたから、連絡手段はあれしかない。
10円玉を入れる彼
私はその姿を見るのがなんだか苦しくなって、空を見上げた。
__空は、満天の星空だった。
あまりにも綺麗すぎるそれは、今の私には眩しすぎて。
滲んでくる涙を、少し肌寒い気温のせいにした。
彼が戻ってくる前にと鼻を啜ると、不意に肩を叩かれる。
スーツを着た男の人だった。
「……すみません、道をお尋ねしたいのですが」
『…あ、ごめんなさい、私も初めて来たので…』
「…そうですか。
もうひとつ、よろしいですか？」
「___白石 Aさん、ですね？」
その言葉を聞いた瞬間、全身から血の気が引いた感覚がして体が固まった。
星明りに照らされたその人の顔は、全く知った顔ではなかったけれど
誰かわからないほど、私は馬鹿じゃない。
安田「警視庁捜査一課の安田です。
…署まで御同行、願いますか？」
安田、と名乗った人に続くように、村上さんと横山さんが姿を現す。
そして不運は重なる。
渋谷「A…？」
『ッ来ちゃダメ！！』
渋谷「…！」
戻ってきた彼は、刑事さんに気づいてその場で止まる。
横山さんの目が完全に彼を捉えたと同時に
私は彼の手を引いて駆け出した。
横山「っ待て！」
『乗って、すばるくん！』
タイミング良く到着したタクシーに彼と乗り込み、車を出した。
早く、逃げなければ。
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
