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__うん、すばるくんと一緒に居る
あの時 私は、そう言って彼の手を取った。
やっとの思いで構えた花屋も、住み慣れた故郷さえ、彼と天秤にかけてしまえば どうしたって大事なのは目の前にいる彼だった。
すばるくんさえ居てくれれば、何も要らなかった。
逃げる、そうと決めてからは私たちの行動は早くて。
私はすぐに新幹線の切符を取って、すばるくんに言われるがままスーパーで必要最低限のものを揃えた。
そして無けなしの貯金を全て下ろして、家に向かう。
「__あら、Aちゃん？」
『…キクさん、』
家に着くと同時に、少し嗄れた声がして 振り向く。
そこに居たのはキクさんだった。(※2話参照)
キクさんは私とすばるくんを、そして繋がれた手を交互に見て嬉しそうに笑う。
「彼は？」
『…えっと、』
渋谷「恋人です。」
なんと言おうかと口篭る私とは反対に、彼はサラリと言いのける。
恋人。そう言葉にされるのが、どれほど嬉しいか
初めて知った。
「そうかい、そうかい。
ずっと男っ気が無かったから、心配してたんだよ。」
渋谷「これからは、俺おるから 大丈夫。」
な？と顔を覗かせるすばるくん。
恥ずかしかったけど、やっぱり嬉しくて
私は小さく頷いた。
「幸せそうねぇ、Aちゃん。」
『…はい。』
「明日もその笑顔、楽しみにしてるよ。」
『………ふふっ、』
明日。
彼女の言う明日に、私はもう此処には居ない。
逃げるなら早い方が良いだろうって二人で話し合って、今日の夜の電車に乗って 此処を去ることにした。
今こうして家に帰ってきたのだって、荷物をまとめに戻っただけだった。
「あっ、そうそう！
ちょっとちょっと、あなた。」
渋谷「…？」
「ちょっとこっち。」
キクさんは手招きをしてすばるくんを呼ぶ。
怪訝そうな顔をした彼だけど、キクさんの笑顔を見て毒気を抜かれた顔をしながら彼女についていった。
キクさんがニコニコと何かを言うと、彼は少しだけ笑って、そして、
哀しそうに、目を伏せた。
「それじゃあAちゃん、また明日。」
『…あ、はい、また明日。』
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なっか(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» お返事遅くなってごめんなさいorz 村上くんは登場させた時からヤンデレ落ちにしようと心に決めてたので そう言って貰えて嬉しいです！多分この小説の中でマトモなのは横山くんだけです(笑) 新作の方もちまちまと更新するのでこれからもよろしくお願いします＼(^o^)／ (2018年11月29日 7時) (
レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 変なタイミングでコメント失礼します。実はこの作品3回以上は読むほど大好きで...！ ヨコもひなちゃんもいいキャラだし、何より殺人鬼とは思えないこのすばるくん！！！もう会えないとかとても悲しいですが、幸せな気持ちにもなって、、！新作の更新も楽しみです！ (2018年11月24日 13時) (レス) id: b0cf436bba (このIDを非表示/違反報告)
のこ - にゅいさん» ほんとそれ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: d930366955 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - ∞みきりんご∞さん» お返事が遅くなってごめんなさい(＞＜)はい！フォロバさせていただきました、ありがとうございます！ (2018年2月26日 21時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
∞みきりんご∞(プロフ) - なっかさん、青鳥フォローしました！どさくさに紛れて、みたいな感じですが… りゅーかってやつです。 (2018年2月26日 19時) (レス) id: 4856ac329b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっか
| 作成日時：2017年12月19日 12時
