出来損ないの幼なじみ

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その日、人類は思い出した。

奴らに支配されていた恐怖を。

鳥かごの中に囚われていた屈辱を。

ーーーウォール・シーナ地下街

そこは突如出現した巨人からの避難場所として用意された空間。

それだけ聞けば聞こえはいいが、その実態はあらゆる娯楽と犯罪が集まり蔓延る、言わば無法地帯。

金を持たない【弱者】はここでは人権など無く、

【強者】から奪い、奪われるそんな場所。

死臭漂うそんな場所で、5年前、地下街に住む2人の人物がとある兵団に引き抜かれた。

1人は、兵団にも劣らない立体機動装置の腕を持つ地下街のゴロツキで、後に人類最強の兵士と言われる男。

そしてもう1人は、体が弱く少し特殊な能力を使える気弱で優しい女の子。

これはそんな2人がくっつくまでのお話。執筆状態：更新停止中