かっこいい白布賢二郎はいません ページ26
前から思ってたけどしらすって呼ぶのやめて欲しい
確かに白布としらすって似て…似てる……
いや似てねーよ俺は白布賢二郎だよ(キレ)
幼馴染なんだし名前で呼んでもいいくらいなんだけどこいつは一切呼ばない。ずっとしらす呼ばわり
「しらすはしらすじゃん」
「俺はしらすじゃない」
「うーんじゃあらぶちゃん?」
「らぶちゃんは本当に勘弁しろころす」
「顔怖っウケる」
っふ、らぶちゃ…ッ と笑っているこいつに殺意しかないのは仕方ないと思う。
「ハー笑った笑った。ねーらぶちゃん!」とベッドに倒れ込んだので思わず「てんめえいい加減にしねーと…」とAの上に跨った。そしてこちょこちょの刑のポーズをとった
「おまえが擽りに弱いことなんか昔から…」
「しらす」
「なんだよ命乞いか?あとそれやめろって」
「ちが、まって」
「待たねえ、てかなんで顔隠すんだよ」
「ちょっ無理見んな」
「はあ?」
手で顔を覆い隠していたが、俺はいとも簡単にそれを掴んで両腕を拘束し顔を見れば、それはそれは真っ赤に染まっていた
えっかわ…ンン"ッ
「何赤くなってんの」
「いや、あの…仮にも年頃の男女で…その…押し倒されてるような…あの…恥ずか死ぬ」
「………」
「あのしらぶけんじろうさん…?」
…この幼馴染こんなピュアだった?こんなんで照れるようなやつだったっけ?こんな可愛かった?俺が死ぬ。めっちゃくちゃ可愛い。
「…賢二郎」
「……ハ?なんて?」
「賢二郎さん退いて」
「もう一回」
「退いて」
「ちっげえよ名前」
「賢二郎…」
ヤッバイ俺今日イチ幸せかもしれない。ありがとう太一。ありがとう神は俺の味方だった。好きな人からの名前呼び最高か?(しかし白布賢二郎もなんだかんだ混乱している)
「Aはさ」
「押し倒したまま話し続けるの?おまえどんなメンタル?」
「好きな人いんの?」
「唐突すぎん?この状況で聞くの?」
「いいから答えろよ」
「…しらす」
「ハ?」
「おまえのことが好きだよ」
「白布」
「俺も好…」
「?白布起きろ」
「!?!!?」
目の前にはAではなく太一がいた…
おいおいおい、まさかの夢オチ…?
…は、笑えねー
「そんな怖い顔すんなよ、おはよう。誕生日おめでとう」
「ああ、ありがとな…!!」
「イッテェ!?」
ムカつくから太一を殴っといた
_
A誕生日おめでとしらすちゃん
白布てめえも覚えとけよ
A私なんかしたっけ!?
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作者名:さくらねこ丸 | 作成日時:2019年2月15日 19時