太宰さん！太宰さん！

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太宰「Aちゃんの異能は、相手に虚像を見せる異能。虚像とは''実際の姿でなく様々に作られた姿や映像のこと''だよ。」

敦「谷崎さんの細雪と似ていますね。」

太宰「一見似ているが、内容は別物さ。Aちゃんは、周囲や自分が彼女に対してもったイメージそのままの姿になれるのだよ。」

太宰「だから、私と国木田くんが犯人の気を引いているうちにAちゃんの異能で敦くんと彼女を犯人の仲間のような姿に見せて、銃撃戦の間に拘束するという作戦だったのだよ。」

敦「なるほどぉ〜」

太宰「異能力の内容を知らなくても、瞬時に対応してくれた敦くんのおかげで、無事に終えることが出来たよ。」

敦「いえいえ 、できることをしたまでです」

太宰さんが、私の異能について説明してくれてる…。感動…。

でも実は私、それどころじゃなくて…。
銃撃戦の時、流れ弾が左腕と右腹部をかすってしまって…。ドジりましたね。

幸い3人とも気づいてないので、ここも異能を使って''撃たれてない私''という虚像を見せています。

でもやっぱりしんどいかな…。

太宰「……。Aちゃん」

貴『……なんですか？太宰さん』

太宰「ちょっと失礼するよ」

すると太宰さんの手が私の頭に！！

え？ご褒美の頭ポンポンですか？！

ってそうゆう場合じゃない！
今、太宰さんに触れられたら異能が無効化されちゃう！！

太宰「…っ！！やっぱり怪我してるね」

国「A？！どうしたんだ！！」

敦「撃たれてるじゃないですか！！」

太宰「……いつだい？いつ撃たれたんだい？」

貴『銃撃戦の時に…流れ弾が当たってしまって…。』

太宰「………どうしてすぐ言わずに、異能力で隠したりしたんだ」

貴『撃たれたといっても、かすっただけですし…。た、大した怪我じゃなかったかr 太宰「大した怪我だ！！」』

貴『っ！！』

え、え、どうしよう。
太宰さんが怒ってらっしゃいます(汗)

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