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上弦ノ壱「そうか…2人とも…痣の者…残念だ…」


悲鳴嶼「残念とは?」


上弦ノ壱「見た所…お前の…歳の頃合いは…27…といったあたりか…」


悲鳴嶼「それが何だ?」


上弦ノ壱「喪失を…嘆いている…
痣の者は例外なく…25の歳を迎える前に死ぬのだ」




あれ?

今嘘ついた?




上弦ノ壱「痣を出現させ…力を向上できたとしても…所詮それは…寿命の前借りに過ぎない…
お前は25を超えて…痣を出した…今宵の内にも死ぬだろう…
これ程までに…研鑽し極められた肉体と技が…この世から消えるのだ…嘆かわしいと思わぬか…」


悲鳴嶼「思わない
その話も痣の者達はすでに承知済み」


上弦ノ壱「知って…いたのか…」


悲鳴嶼「例え痣が出なかったとしても鬼殺隊である限り明日の命の保証はない
何を今更己が命など惜しもうか
そのような生半の覚悟で柱になる者などおらぬ
甚だしき侮辱、腸が煮えくり返る」




…そうだ、私達はそもそも今死んでもおかしくないのだ




上弦ノ壱「命云々のつまらぬ話をしているのではない…
鬼となることで肉体の保存…技の保存ができるのだ…
何故それがわからぬ…愚かな…」


悲鳴嶼「わかるはずもなし
我らは人として生き、人として死ぬことを矜持としている
貴様の下らぬ観念を至上のものとして他人に強要するな」


上弦ノ壱「ほう」


悲鳴嶼「今話して気づいたがお前は1つの虚偽を述べたな」


上弦ノ壱「ふ…何を言う……私は何1つ偽ってなど…」


悲鳴嶼「例外はあったのだろう
痣を持ち25を超えて尚生き続けた者がいた」


『…!!』




悲鳴嶼さんも気づいたのか…!!




悲鳴嶼「動揺したな、私の読みは的中のようだ…
な…」


『…!!
響の呼吸、壱ノ型前奏曲(プレリュード)

ぐっ…』


悲鳴嶼「考えもなしに突っ込むな、それが通じる相手じゃないのは分かっているだろう
私を庇うことを考えるな、己の身くらい己で守れる」


『すみません…』




腕を切られた

結構深い切り傷だ…



悲鳴嶼「布を巻いて止血をしてこい、私1人でしばらくは平気だ」


『…っ、でも』


悲鳴嶼「さっさとしてこい」


『っ!!
すみません…っ』




その場を離れると実弥がいるとこだった



不死川「A、こっち来い、俺がやる」


『え、でも
…あれ?』


不死川「その方が早く戻れんだろォ!!
早く戻んぞ!
…ってなんだよ」


『実弥…痣…出てる……』




実弥の頬には風車のような痣があった

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たまきゆら(プロフ) - くらげっちさん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えて至極光栄でございます (2020年7月18日 12時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
くらげっち - すごい…涙が…何でこんな神作つくれるんですかぁぁ (2020年7月18日 11時) (レス) id: ef3b61caec (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - 山さんさん» そう言って貰えて嬉しいです…!!!!コメントありがとうございます!!!! (2020年5月12日 18時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - やべぇ……やべぇよォ……涙止まんねぇよォ………… (2020年5月12日 15時) (レス) id: 98bcb281b2 (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - alfaさん» 本当ですね!?ご指摘ありがとうございます!すぐに修正致します! (2020年5月12日 10時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまきゆら | 作成日時:2020年1月7日 8時

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