162 ページ14
?side
もう、やめよう
これ以上鬼でいるのはやめてくれ
ねぇ、もう十分そなたは強くなったから
.
「…うたか……」
「久しぶりだな…
……余はそなたを救えなかった、ずっとずっと終わって欲しかった…ようやく時が来たな、江戸から年号は相当変わっておるのか?」
「…さぁ、何年月日が経っただろうか
……終わらせたかったもなにもそもそも貴様は若いうちに」
「あぁ、余は身ごもっていたからな…あの時は……だから、余は満足に動けず死んだ…」
「…だから、直接貴様とは戦っていない
1度兄上と無残様を追い詰めたことだけは知っておるが…なぜそんなに己を責める?」
「…そんだけの力を持ってしても次の世代へ余の呼吸を伝えることができなかったのだ…情けない……
それに、そなたは縁壱さんの唯一の兄弟なのだ
…だからこそ、余も縁壱さんも鬼殺隊の組織にいれなくなったわけだが…」
…………………………………………
「まぁ結局は余の末裔が手を下したから良しとするか」
「…末裔か、よく言うわ
貴様は…子供を産めなかったからあの女が直属の子孫ではないのに」
「細かいところはいいじゃないか、家系だけを見れば末裔も当然じゃろ?」
「……………」
「ほんと、中身は変わっとらん
生きた年数は長くなったが口数は少ないままか
まぁよいのじゃ
なぁ、そなたよ」
「…なんだ」
おかえりなさい
「…!!」
「これで余も遠慮なく成仏できるわ
末裔に力を託したし、厳勝さんもお迎えできたし!
さあ、帰ろうじゃないか」
きっと、皆待っておる
609人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまきゆら(プロフ) - くらげっちさん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えて至極光栄でございます (2020年7月18日 12時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
くらげっち - すごい…涙が…何でこんな神作つくれるんですかぁぁ (2020年7月18日 11時) (レス) id: ef3b61caec (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - 山さんさん» そう言って貰えて嬉しいです…!!!!コメントありがとうございます!!!! (2020年5月12日 18時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
山さん - やべぇ……やべぇよォ……涙止まんねぇよォ………… (2020年5月12日 15時) (レス) id: 98bcb281b2 (このIDを非表示/違反報告)
たまきゆら(プロフ) - alfaさん» 本当ですね!?ご指摘ありがとうございます!すぐに修正致します! (2020年5月12日 10時) (レス) id: 210adaaa32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまきゆら | 作成日時:2020年1月7日 8時