えっとただいま年下の子に養われてます？！ (ページ14)

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ひつじは数えなくても大丈夫ページ14

ロボロは考えた。
そう、ロボロの寝るところに彼女を寝かせてしまったということにより自分の寝る場所が無くなったのだ。
ロボロは考えた。
逆に彼女のベッドに……それはなんか良くない気がする。
ロボロは考えた。
この家には元々一人暮らし同士の家具しかないからソファなどは無い。
ロボロは考えた。末に……

r(床でねるしかないかぁ……)

さすがに女の子のベッドにダイブは出来ないかと言って同じ布団で眠るなんてそんなことは出来ない。かと言って起きておけるレベルの眠気でもなかった。なんなら今すぐ寝たい
とりあえずそこら辺にあった上着を羽織りくるまろうとする。すると。

『ろ、ロボロ……くん？寒いでしょ？』

そういった彼女は腕をのばしロボロの腕を掴み布団の中に引きずり込んだのだ。
酔ってはいないもののとてつもなく眠たく
少しふわふわした脳みそは抵抗することを忘れそのまま布団の中に入りそこで意識が途切れてしまった。

Aside

本当は起きていた。まぁ途中からだけど……
僕は凄く寂しかったんだと思う。
小さい彼を引っ張ることは容易く、布団に入るやいなやすぐ寝てしまう彼を見てやはり可愛いなぁと思った。

ハムスターみたいな彼は警戒心をどこに捨てて来たと言うくらい安心しきっていた。
多分今日は色々なことがありすぎて疲れているのだろう。

僕はそっと彼のおでこにキスを落とし
『おやすみ』
そう言うと自分のベッドに寝直す。

これはただの自分の厚意なのかはたまた好意なのか。
きっとというか絶対前者なのだろうとつらつらと考えていたあたりで思考回路の電源を切った。