終わらせる覚悟 ページ8
工場を出た後、直ぐに"静かにしろ！"と終里の声が聞こえた。
それにピタリと皆は動きを止める。
何事かと聞けば終里は、倉庫の中から何か聞こえると主張するので、日向が怪訝そうに倉庫の扉の奥に耳を澄ませてみた。
すると目を閉じて耳を澄ませていた彼の目が、少し時間を置いて見開かれる。
「…音楽…？」
Aだけが知っている。
賛美歌のような音楽。
これも彼の計画の1部だということ。
「あれ？開かねーぞ？」
倉庫のドアノブを強く捻り、ガタガタと鳴らしながら終里が顔を顰める。
あそこには、モノクマのグッズのひとつ。
モノクマパネルがつっかかってしまっている。
それ故に扉は少ししか開かない。
そしてその扉は、終里の一蹴りによって、「バンッ！」という音と共に勢いよく開かれた。
それによって外に漏れ出す大音量の賛美歌の様な音楽。
暗い中は今まで陽向に居たせいもあってか何も見ることが出来ない。
そんな異様な倉庫を、皆は見つめている。
その様子を、少し離れた所からAは無表情でただ見ていた。
そしてそれは始まる。
突然、薄暗い倉庫が燃え始めた。
少し離れたここからだと、中は真っ赤に染まって見える。
その光景にA以外のその場の全員は、目を見張り驚いて戸惑う。
その様子を見兼ねてAは皆に提案した。
「…ねぇ、皆…工場の中の給湯室に、消火弾がある。
それを使おう」
「そ、そうですね…！早く消しましょう…！」
「給湯室だね…！」
罪木と花村は急いで工場へと向かう。
他の皆も消火弾を取りに給湯室へと向かった。
そしてAも、給湯室へ向かうと、ひとつの消火弾を手に取り、それを見つめながらぽつりと呟いた。
「…終わらせるんだ…」
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☆?(?ｖ?｡)(プロフ) - ええ〜！これからどうなるんだろう…皆と会えるのかな…？読んでて本当に楽しくて一気読みしてしまいました。更新待ってます！ (2023年1月6日 1時) (
レス) @page25 id: 55f21e1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 凄く好きです！更新楽しみにしています。 (2022年6月10日 2時) (レス) id: db5b18e24f (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - 粉雪さん» 暫く時間が空いてしまいましたがこれからまた毎日少しずつ更新していければなと思います。今日もありがとうございます。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 更新お疲れ様です！そこで助けに入るのはまじでイケメンすぎる…次回の更新も待ってます (2021年5月7日 0時) (レス) id: 1b838ad70c (このIDを非表示/違反報告)
枢戸(プロフ) - らさん» Twitterにまで興味を持って頂けて嬉しかったです。ご縁があればTwitterで繋がれればと思います。 (2021年4月25日 9時) (レス) id: 8715b54326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枢戸 | 作成日時：2020年12月24日 0時
