40話目 ページ43
Aside
起きるとまた体が痛くて、いい加減床で寝るのはやめよう、と考えながら起きあがる。
隣には昨日と同じ格好で寝ている太刀川さん。
『最近デジャブ多いなあ......』
そんなことを呟きながら学校に行く準備をする。
するとピコン、と音がする。
携帯を見ると米屋からだった。
［今日は学校来いよ、昨日のサボりの言い訳は学校で聞いてやる］
こういう言い方をする時、米屋はだいたい何かあったのかと心配している時だ。
昨日何があったのかは知らねーけど、愚痴なら聞くから学校来いよ、と。
米屋は何があったのかどこまで知ってんのかな、と考えながら
〔はいはい〕
と打った。
·
ガラッと扉を開けると、出水と米屋がぱっとこっちを見る。
『おはよ』
「おー、来たかサボり魔」
出水がにやにやしながら言ってくる。
『人聞き悪いこと言わないでよ』
米屋はいつも通りヘラヘラした表情のまま、
「で？何があったんだよ？」
と聞いてくる。
私は一瞬言うか迷ったが、まあ私は気にしてないしな、と自分で考えて言うことにする。
『三輪と、』
「三輪と？」
『ケンカした』
「「は！？」」
これには流石の2人も驚いたようだ。
当たり前だ。
私は三輪とはこの前まで一言も話したことがない“他人”だったのだから。
「え、お前らそんなケンカするほど仲がいいって感じだったっけ？」
『最近話すようになってさ、黒トリガー争奪戦で負けたの励まそうとしたら八つ当たりされて』
「あー」
『八つ当たり返しした。』
「あー、意味がわからん」
『別わからなくてもいーよ、私はそんなに落ち込んでないし、』
でも、と私は米屋を見て言う。
『三輪は、病んでるかも』
なんで？と米屋は聞く。
『なんか、迅さんが親とか殺されているのにネイバー恨んでないのが、三輪にはよくわからなかったらしい。』
「三輪はめっちゃネイバーのこと恨んでるもんな」
出水は頷く。
『それで、三輪は迅さんは親とか師匠のことを大切に思ってないんじゃないかって』
「あー、言いそう」
『で、そこで私、頭に血が昇っちゃって』
「...あー」
『だったら、親を......ネイバーのせいで親を亡くした時に泣けなかった私はなんなんだろうって』
2人は少し固まったあと、
「そうだ、お前も親、亡くなってたんだったな」
うん、と私は頷く。
別に隠している訳では無いから。
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天(プロフ) - 皇海 宙さん» ありがとうございます！！うれしいです！！まだ完結していませんが、よろしくお願いします！！ (2020年3月23日 13時) (
レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
皇海 宙(プロフ) - ワートリ大好きなんで、思うところがありました...。続きが気になるので、part2,3読んできますね！w (2020年3月23日 13時) (レス) id: 38af579ced (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！更新頑張ります！！ (2019年12月31日 13時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです！凄い面白かったです！ (2019年12月30日 23時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - YUKARI♪さん» 見てくださってありがとうございます！！楽しんで見ていただけていたら幸いです！！ (2019年11月23日 18時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（元れたす。） x他1人 | 作成日時：2019年9月14日 14時
