32話目 ページ35
Aside
それから出水としばらく話した後、出水は会議に、私は晩ご飯の食材を買いにスーパーへ来ていた。
カラカラカラと、カートを押しながら今日のメニューを考える。
作るのめんどくさいな、お惣菜でいいかな、いやいやでも久しぶりに帰ってきたんだし作ってやるか、いやでもなーめんどいなー、なんて考えながらスーパーをぐるぐる回る。
「Aちゃーん！」
突然誰かに肩を軽く叩かれる。
私はビクッと跳ねて、低い声で短く叫ぶ。
『っうわ！！』
「あは、相変わらず色気ないねー」
『......デジャブ......』
おれ以外の人にもされたのー？と言いながら けらけら笑っているこの人は、二宮隊銃手の犬飼先輩だ。
「てかさっきから何周もぐるぐる回ってるけど何してんの？」
見てたんですか......と呟く。
『太刀川さんに晩飯作っとけって言われたんですけど...メニューが決まんなくて』
「そうだ、太刀川さん今日帰ってきたのかー、てかAちゃんって料理できるの？」
『......まあそれなりには』
「うわー、以外」
私は思わずムッとする。
『なんで意外なんですか...』
「えーだって太刀川さんのいとこでしょ？家事とか全然ダメダメそうだよね」
『私、太刀川さんのせいでそんなイメージついてるんですね...』
あ、でも、と犬飼先輩は呟く。
「太刀川さんと暮らしてたら自然と上手になるかもね」
『まあそれはそうかもしれませんね』
太刀川さんは掃除も料理も洗濯も何も出来ない。
でもまあ稼いでくれるから良しとしよう。
それに一応一緒に住まわせてもらっている身だからな。
·
「おれは今日はカップラーメンにしよーかな」
『いいですね、私も出来ればカップラーメンで済ませたい......』
まあとにかくさ、とにやにやした顔でこっちを見た犬飼先輩は
「ここで作ってあげるのが女子力ある子だよね」
と言ってじゃあまたね、と去っていった。
最後の最後に爆弾落として行きやがった......と思い、仕方なくチキン南蛮の材料をカートに入れて、ついでにおつまみを何個か買ってレジに向かった。
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天(プロフ) - 皇海 宙さん» ありがとうございます！！うれしいです！！まだ完結していませんが、よろしくお願いします！！ (2020年3月23日 13時) (
レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
皇海 宙(プロフ) - ワートリ大好きなんで、思うところがありました...。続きが気になるので、part2,3読んできますね！w (2020年3月23日 13時) (レス) id: 38af579ced (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！更新頑張ります！！ (2019年12月31日 13時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 続き見たいです！凄い面白かったです！ (2019年12月30日 23時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
天(プロフ) - YUKARI♪さん» 見てくださってありがとうございます！！楽しんで見ていただけていたら幸いです！！ (2019年11月23日 18時) (レス) id: fde802959e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天（元れたす。） x他1人 | 作成日時：2019年9月14日 14時
