【文スト】包帯のお兄さん

いじめ_2 ページ7

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『おにいさん？』



「・・・なんだい？」



『この手なぁに？わたしおかねもってないよ？』



「君はこれが僕がお金をたかっているように見えるのかい？」



『うそだよ』



「嘘つく悪い子にはお仕置かな」




そう言って僕はAちゃんのおでこにデコピンをした



『いっ〜〜たぁい！おにいさんひどいよ！！そんなことするならつうほうするからね！』



「ちょっとちょっと！それはよくないよ」



『ふん、だ！』



Aちゃんがくらったデコピンは以外にも当たりがよく、痛そうにしていた



「ごめんね、じゃあ、行こうか」



『どこへ？』


「僕の家に」


『ゆうかい？』


「またデコピンして欲しいんだね？」


『じゃあこんどこそないちゃうかも』


「ごめんって」



そう言葉を交わしながらAちゃんと手を繋ぎながらポートマフィアのビルを目的地として進む

着いたら即傷の手当からかな、頭で考えながら歩く











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「着いたね」



『わぁ、ここがおうち？おっきいね！おにいさん！』



「わかったから、少し落ち着き給えよ」




こんなに大きな建物を見たのは初めてなのか物凄くはしゃいでいるAちゃんを落ち着かせながら歩みを進めていく

ビルに入るというところでピタッとAちゃんの足が止まった




「Aちゃん？どうかした？」



『おにいさんは、どうしてAにそんなにやさしくしてくれるの？』




そう僕に聞いた彼女の目は暗く濁っていて、数日前に宿していた光を失っていた






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