【文スト】包帯のお兄さん

であい_2 ページ2

太宰side



この少女は黒髪に紫目でまだ幼い子供なのに(多分)なんとなく死んだ目をしていて肌は白く、先程聞いた声色からは想像できないような血色の悪い肌だった



「君、アリ好きなの？」



『ひまだったからみてた、ありさんはよくはたらいてるって聞いたからどんなかこくなろうどうをしてるのか気になって・・・』



「君小学生の癖に難しい言葉を知っているのだね」



『でしょ？Aてんさいびしょうじょだから！』





うん、色々ツッコんでやりたいことが山積みだけど、きっとこの子とは関わっちゃいけないな、この子色々と特殊すぎる

これだから子供は苦手なのだよどう対応していいのかが分からない、これだったら泣いてもらった方が助かるね




「君はこんな所で何しているんだい？親御さんは？ここは危ないから僕が外まで連れて行ってあげる」



『んーん！だいじょーぶだよ！A、おにいちゃんから知らないおじさんにはついて行くなって言われてるから！』



「お、おじさん・・？僕まだ15歳の未成年なのだけれど」



『15歳の人ってこうこうせいなんでしょ？でもおじさんめがきらきらしてないからちがう』



「目だけでそういうのを判別されると流石の僕も困るのだけれど」




一体なんなんだいこの子は、最近の子は皆こんな感じなのかい？それにこの子歳は10歳程度なんだろうけどこの発言や行動を見ているとあまりにも信じ難い

無駄に知識があるというかなんと言うか、きっと馬鹿なのだろう

それに子供の相手なんて生まれて初めてというか、そういうのとは無縁な僕には少し慣れないことだった




.

であい_3→←であい_1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す