VAL組と陰キャ組と 3 ページ9
ビクターくん、アンドルーくん、ルカくんと離れて三時間。
私はナワーブさんに速く走る方法を教えられていた。
三時間ってだけあってかなり疲れた。
走りながらあの３人のことをずっと考えている。
早く会いたいなんて思ってしまう。
傭「休憩だ。木陰にいくぞ。」
木陰に座る。
どうやら私は心配や動揺しただけで泣くようになっってしまったらしい。
走っているときよりもあの３人のことを求めてしまう。
傭「お前、そんなにあいつらが好きなのか。」
ナワーブさんの発言にうなずく。
傭「そうか、仲間を思う気持ちはすごく大事だ。大切にしろよ。」
それでもグスグスしている私にナワーブさんはため息をついた。
傭「３人のところに行ってこい。そしたらまた練習だ。」
私は３人それぞれのところに向かう。
まずはビクターくんのところへゆこう。
自然と疲れている足が速まる。
ビクターくんはまだイソップさんの前に座って視線を怖がらない練習をしていた。
最初と変わってないと思ったが、さっきよりもびくびくしてない…?
最初と同じように座っているだけだが、ちゃんと視線に慣れようとしている。
恐怖症を持っている彼はきっと辛いだろう。
ビクターくんの顔には汗が滴っている。
目も涙目だ。
でも泣いていない。
震えているが、逃げていない。
彼は、ビクターくんは頑張って闘っていた。
私と初対面のときもそうだったな…と思いだす。
次にアンドルーくんのところへ行った。
アンドルーくんはノートンさんとチェイスの練習をしている。
何度も土に潜り、前に進み、ノートンさんの、仲間の能力を尊重してチェイスの練習をしていた。
アンドルーくんのいる外は炎天下。
太陽は真上でとても暑い。
太陽が苦手なアンドルーくんはそれでも必死に練習をしていた。
いつも着ているローブを脱ぎ捨てて、シャツの姿だ。
きっと辛いだろう。
今まで見た彼の中で、一番嫌そうで、辛そうな顔をしていた。
最後にルカくんのところへ向かう。
ルカくんは瞬発力と速く走る練習をしているらしい。
速く走るのは私と一緒の目標だが、私とはまた違った練習方だ。
彼は私よりも足が遅く、足の矯正具もあるから大変だろう。
それに彼は頭痛持ちだ。
ところどころで頭をおさえている。
ルカくんは狂ったように笑っていた。
後遺症が強くなってきたのだろう。
私はその痛々しい姿を見たくなくて、目を反らした。
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夜深(プロフ) - ここにリクエストとか書いてください！ (2020年5月24日 15時) (
レス) id: 55629ffe17 (このIDを非表示/違反報告)
夜深(プロフ) - コメントありがとうございます！同じくVAL組が好きです。小説の更新頑張っていきます！ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 55629ffe17 (このIDを非表示/違反報告)
空季 - VAL組好きなので小説があって嬉しいです。更新頑張って下さい、楽しみにしてます。 (2020年5月16日 23時) (レス) id: 57bf457d23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜深 | 作成日時：2020年5月15日 18時
