VAL組と散歩2 ページ6
本当のこと言ったら、嫌われないだろうか。
私はそれが本当に心配だった。
嫌われたらまた一人、でも嘘はつけない。
墓「俺のこと、きっとおかしいと思ったんだろ…。」
アンドルーくんもネガティブになり始めた。
ビクターくんも不思議な顔で私を見つめる。
私は本当のことを言うことにした。
主「すまない。私は君たち先輩方に興味があったんだ。君たちは性格も何もかもバラバラなのに、とても仲がよくて、話が通じないときもあるのに、いつもとても楽しそうで…。決して悲観的な目で見てたわけではないんだ。」
嫌われただろうか。
伏せていた目を３人に向ける。
３人は笑っていた。
私がキョトンとしていると、
囚「そうだったのか、話してくれてありがとう、Aくん。泣くことはないよ。」
ルカくんの手が私の頭に置かれた。
……ん?泣く…?
私は自分の目元を触った。
涙で濡れていた。
主「あ、いや、別に泣いていたわけではない。それにルカくん、私の頭を撫でるんじゃない。」
囚「たまにはいいだろう。後輩らしく先輩に撫でられていればいい。」
私は取り乱してしまった。
過去のことと重なり、いつの間にか泣いてしまったらしい。
泣く内容ではないのに、感情的になってしまった自分が恥ずかしい。
ポ(僕にも頼ってください！Aの先輩なので！)
ビクターくんも私の頭を撫でる。
アンドルーくんは突っ立っていた。
囚「なあ、アンドルーくん。きみも頭を撫でてあげたらどうだい？後輩がお困りだろう？」
墓「お、俺が先輩だからって…!俺に触られたくないかもしれないんだぞ？」
アンドルーくんは口走りに言った。
主「嫌じゃありません。むしろ、今は甘えたいです。」
もう恥ずかしさとかどうでもよくなった。
今は先輩方に甘えよう。
アンドルーくんは少しずつ私との距離を縮め、私の頭に触れる。
髪をとぐように撫でるルカくん、優しく温かい手で撫でるビクターくん、慣れない手つきで撫でるアンドルーくん。
撫でるときも違うんだな…と思った。
囚「落ち着いたら、また散歩を再開しようではないか。次は図書室にでも行こう。読みたい本もあるからね。」
ルカくんが優しい声で言った。
墓「お、俺も散歩嫌いじゃないから、ま、また一緒に散歩しような…!」
アンドルーくん精一杯の慰めだろう。
まさか彼が慰めるとは思っていなかったので、ビクターくんとルカくんと大笑いした。
本当に彼らはおもしろい。
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夜深(プロフ) - ここにリクエストとか書いてください！ (2020年5月24日 15時) (
レス) id: 55629ffe17 (このIDを非表示/違反報告)
夜深(プロフ) - コメントありがとうございます！同じくVAL組が好きです。小説の更新頑張っていきます！ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 55629ffe17 (このIDを非表示/違反報告)
空季 - VAL組好きなので小説があって嬉しいです。更新頑張って下さい、楽しみにしてます。 (2020年5月16日 23時) (レス) id: 57bf457d23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜深 | 作成日時：2020年5月15日 18時
