. ページ8
.
隣に座ったもんだから、自然と彼女と会話をしていると、いつの間にか職業の話になっていた。何のお仕事してるんですか?なんて素朴な疑問として聞いた彼女は、周りに何故知らないんだと問い詰められている。
ふふ。
この子興味ないことは本当に興味がないらしい。
今まで仕事の話なんて聞いてこなかったのだから、今回は少しだけ興味を持ってくれたのだろうか。
隠す気もないくせにそーっとスマホを取り出し検索ボタンを押そうとしている彼女を見て、スマホごと彼女の手を握る。
「こら。」
「なんだよ拓也さん、Aに知られたくないのかよ〜!」
「うるせぇな。恥ずかしいの!」
「負けるな〜A!帰ったらググるんだぞA〜!」
なんてりょうくんが芝居じみて言うもんだから、アッハハハなんて笑っていたけれど、彼女が消えそうな声で「て、手を……」と言ったのを聞き逃さなかった。
「フフ」
そんな恥ずかしいのか?
可愛いな。
手を離したらホッとした顔を見せた彼女。
心を開いたかと思ったらすぐに閉ざされてしまった気持ちになり、何だかむず痒くなった。
.
130人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にくまん(プロフ) - eriiiさん» 楽しみにしてくださっててとても嬉しいです。しばらく彼視点を更新していきますのでごゆるりとお楽しみくださいませ。 (11月25日 13時) (レス) @page25 id: 07d191a8ef (このIDを非表示/違反報告)
eriii(プロフ) - この展開!!本編でめちゃくちゃ気になってました!彼視点楽しみです🥰 (11月24日 19時) (レス) @page23 id: 8d69bf7036 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にくまん | 作成日時:2023年11月2日 20時