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第74話 ページ26
裕太様がいきなり苦しみはじめた。
背中と言われて、背中を見てみると
大きな闇の紋章が刻み込まれていた。
ニカも渉も驚いてるということは…
闇の世界の人でもこんなに大きな紋章は初めて見るのだろう。
宮「…ゆっ…裕太様…」
その闇の紋章が歪み始める。
歪み始めると共に、裕太様もより苦しみはじめる。
歪み続け、真っ黒になっていく紋章。
裕太様の背中に大きな穴が開いてるようになる。
その中へ真っ黒なモヤモヤが吸い込まれていく。
あちこちから集まっていく。
集まれば集まるほど裕太様も苦しんでいく。
背中を隠して入らないようにしたい。
でも、みんなが背中に恐怖を感じて出来ない。
裕太様は、その間もずっと苦しんでいて、
裕太様の目に何も映らなくなってしまった。
頭を抑えて顔を歪め続ける裕太様
もう、何も出来ない以上
太輔様を待つしか出来ない。
僕は知らなかった。
これからのことも…。
裕太様の身に起きていた重要なことも…。
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作者名:たんまもり姫 x他1人 | 作成日時:2015年10月27日 19時