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第49話 ページ1

自分の心の葛藤が続いている中、

裕太がゆっくりと目を覚ました。

その表情は酷く怯えていて、

俺の事を見ると、バッと離れて、

裕「…ちっ、近寄るな…っ。」

ふらふらしているが、目はキッと睨んでいる。

その雰囲気に、俺は一歩も動けなかった。

裕「僕の世界の皆を散々おもちゃに

しやがって…っ!ふざけるなっ!」

光の力を引き出したのか、

裕太の髪の色や瞳の色が、真っ白に輝く。

太「待てっ!待ってくれ…っ!」

裕「うるさい…っ、うるさいうるさい…っ!

闇なんか、消えちゃえ…っ!!」

ぶんぶんと首を振り、光の玉を作り出す。

光はゆらゆらと揺れていて、

まるで、炎のような光の玉……。

…ん?

炎の、ような…?

まさか…。

裕「うぁぁぁあっ!」

目を閉じてバンバン光の玉を放つ。

俺はかわしながら裕太に止めるように

訴えるが、なかなか聞いてくれない。

だんだん俺の頬や足に光の玉がかすってくる。

太「…くそ…っ、もたない…。」

かわすのを諦め、バリアを張る。

太「今すぐ止めてくれっ!裕太!」

裕「黙れっ!おもちゃになってきた、

僕らの気持ちなんか分からないくせに!

闇なんか消えろっ!消えろ消えろ消えろ…っ!」

光の玉は勢いを増し、俺のバリアも

破ってきた。

……少し体が揺らめき、

…俺の闇の紋章に、光の玉が当たった。

第50話→



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作者名:たんまもり姫 x他1人 | 作成日時:2015年10月27日 19時

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