Dark and Light World

第２５話 ページ26

渉「…北山宏光は、…闇の人間。

北山は、闇の城に仕えるものだ。」

健「…は？」

俊「嘘だ！北山は光の城に仕えている

人間だよ！そんなの嘘に決まってる！」

ニ「嘘じゃない、本当の事なんだ…。」

俺達は真剣に伝えているつもりだが、

相手にしてもらえない。

…どうすれば…っ。

………あ。

渉「今から、証拠を見せます。

ニカ、北山の居場所は？」

ニ「ん、ちょっと待って……っ。」

目を閉じ、すぅぅぅうっと息を吸い上げ…。

ニ「…あ、光の王子のいるところだ。」

そうと決まったら…。

渉「…二人も来て。」

光の王子の側近を連れて、また戻る。

扉を開くと、そこには笑い合っている

北山と、光の王子。

…やはり、知らないんだな。

宏「……ん？」

扉の方を振り向き、ようやく俺たちが

視界に入ったであろう。

北山は一瞬目を大きく見開いたが…。

宏「お前ら。闇の城の者だろ。」

……そうか、お前は光の味方か。

渉「おいおい、北山、そんな言ってる場合じゃ

ないだろ？」

少し苦笑いしながら話し掛ける。

宏「は？何訳の分からない事を言っている。

早く光の世界から出ていけ！」

俺達をギロッと睨み付ける北山。

ニ「…訳の分からない事言ってるのは、

そっちでしょ？」

……やっぱり。

北山は、右手に手袋をはめている…。

…証拠隠滅、ってわけね。

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