東京校のキラー3【呪術廻戦】

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鏡の中に入った彼女は後ろを振り向いた
















そこには今彼女が立っている世界とソックリな…






否、向こう側が"本物の世界"なのである



















『鏡の中が生得領域になってるのね』













何気に面倒くさい、と呟いた月雅

















『シェイプ、あっちの世界で待機














絶対に動かないこと

貴方が頼りになる』















月雅がそう言うとただコクリと頷いた

















『(まぁ動いても呪力で目印付けたから大丈夫だろうけど)』




















全くこの女は抜かりないのである


















例えばの話だ





相手が10の用意していたら彼女は100の用意をしている


















それを上回るように相手が1000を出して勝ちを確定していても


















彼女はそれすら上回る10000を出す















月雅 Aはそんな女なのだ















『まさか途中から意識を逸らされていたのは予想外だけど想定内かな』






















そう


元々この旅館には"古時計"など存在しなかった(・・・・・・・)
















思考を巡らせ、意思疎通が取れるかもしれない特級呪霊













あるいは相当の腕前の呪詛師






















どちらにしても＿＿＿＿

















『上手いな』















関心するように頷く月雅は不安や焦りより好奇心と愉楽で心が満たされていた





















『久しぶりに楽しめそう』










形の良い唇の口角が僅かに上がる


















フフ、と笑いながら彼女は鏡の世界の奥へ進んで行った






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