短編小説。

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２人で家を探して住みついたここも
少しだけ小さくて古い気もするけど
そんなの太輔がいればなんとも思わなくて、



この家の前に毎年咲く桜並木が本当に綺麗。








藤「そろそろ引っ越し、考えないとね。」




「家を広くするならまた家具探しか〜！」



藤「いっつも、家の中整理するとき
A飽きちゃってアルバムとか見だすからな〜(笑)」




「今回こそはちゃんとやるから！」








お揃いの物も増えてきて
幸せというものが段々私たちの心に降り積もってく。






藤「あそこのソファ、買っちゃおっか(笑)」







ずっと２人で買いたかったソファ。

でもこの家には少し大きくて
あまりフィットしなかった。









「っ買いたい！

あとは、食器も増やしたいな！」




藤「いいね(笑)」








太輔は本当に、あれもしたい。これもしたいって言う私を
親のような優しい目で
いいよ、ってそう言ってくれる。


時には駄目って叱ってくれたり。









「手、…繋いでいい？」



藤「いいよ。」









大きくて暖かい手に指を絡めた。









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