短編小説。

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３年前__________









本当に漫画みたいな出会いだった。









『ねぇ、あの藤ヶ谷先輩見た？』



『ん？誰のこと？』





やっと終わった授業に
あくびをしながら食堂に向かって

呑気にカレーを食べてたら
いきなり私を見つけてはよくわからない報告をしてきた
当時仲の良かった菜々。







『えぇ？知らないの？

テニスサークルの…あっ！ほらあれ！



うわぁ…イッケメーン』





『え！美味しいっ、ここのカレー』





『ねぇ！聞いてる！？』




『ん〜』







そんなものには全く興味がなかった私。


菜々の話なんてもちろん聞いてなかった。









『かっこいいよね〜…

神様ありがとうございます。
大学に来る楽しみが一つ増えました。
イケメンを拝める。感謝いたします。』




『ちょっと菜々(笑)
それよりテスト、平気なの？』




『忘れてたっ！
お願い！教えて！』









１年生の中でも藤ヶ谷先輩の知名度は圧倒的で
知らない女子なんていないほど
かっこいいで有名だった。







別にかっこよくないって思ってなかったし…


特別かっこいいとも、、思ってなかったな、その時の私は。









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