好きな人の愛し方。

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付き合ってから北山先輩以外の匂いに包まれながら
朝帰りをするのはこれで2回目。








不思議と

もう私の中では罪悪感の言葉なんてない。







なんか・・・・・・無、って感じ。


良い気分でもなければ、悪い気分でもない。









雀と鴉が威嚇し合うように鳴いている。









玉森先輩は奥さんに
仕事で遅くなった、って嘘をついて家に帰ってるんだろうな。




それを聞いて

そうなんだ、って真面目に捉える人なんて絶対いない。




それはきっと玉森先輩も気付いてる。









玉『じゃあまた連絡する。』








キスをした後に
はらはらと絡まった指が離れてって


お互い見えなくなるまで後ろを振り返って帰ったさっき。







"もう会いたいわ"



そんな一文が、別れた後に送られてきた。









ドキ。








はぁ、私って単純だな。



最近本当にそう思う。







どんな言葉に対しても胸高鳴らせて
自分簡単すぎ、なんて思うけど・・・


きっと先輩が上手なだけ。




楽しそうにニコニコ笑ったと思えば
途端、いきなり顔近付けて照れるようなこと言うし…。









ヴヴッ、




持っていた携帯が震える。






何かと思えば
玉森先輩から謎の変顔スタンプが送られてきた。








「ぷっ、」




吹き出しそうになりながら
着いた会社のエレベーターに乗り込んだ。








もう、先輩こういうとこよくわかんないんだよなー(笑)









玉「おっはよ〜んよんよん」




「先輩っ(笑)」






携帯見つめて笑ってたら
目の前には

さっき会ったばかりの先輩が
手のひら広げてふわっと笑う姿だった。









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