【暁のヨナ】四龍と緋龍王に愛されし天女第２章 (ページ4)

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33話ページ4

ジュド「スウォン様！笑っている場合ですか！早く止血を！」

ものすごい剣幕で、ジュド将軍がスウォンを怒っている。

スウォン「ジュド将軍、そんなに怒らなくても～っ」

『わ、私が止血します…』

同じ馬に乗っているため振り向けないので、後ろにいるスウォンに、私の前に腕を出すように言った。

そして、スウォンの腕の矢を丁寧に抜き取り、持っていた手拭いを腕に巻いた。

スウォン「ありがとうございますっ」

『こちらこそ、助けてくれてありがと…』

ジュド「…さて、これからどうしますか？」

表門から入ると、矢を向けられるため入ることができない、そのため門から少し離れたところに居るのであった。

スウォン「そーですね～…どーしましょう？」

ジュド「…………((イラッ」

『私が先頭を歩いて、門を開けるよう言いますから、付いて来て』

私がそう言うと、ジュド将軍は反対した。
万が一、私に矢が飛んできたら…とのことだ。

スウォン「ジュド将軍、Aを信じましょう」

スウォンの一言で、私は先頭を歩くことになった。

しかし、兵士達は矢を構える。

その時私は叫んだ。

『我は、天蘭王国第一皇女Aだ！即座に矢を収め、門を開かぬか！』

兵士「う、打ち方止めぇぇぇ！！天女様だ！A姫様が、お戻りになった！」

すると、門が開き城へ入ることができた。

そして門の先には、私の兄ギョクハがいたのだった。

ギョクハ「スウォンか…その息の根、この私が止めてやろうではないか！！」