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高木は光の隣に座り直し、爪が食い込むほど強く顎先を掴んで視線を絡めた。
光の瞳には怯えの色が濃く、微かに唇が震えていた。
「言い訳しないのか？」
「ごめん…なさい……」
震える唇からこぼれたのは、言い訳ではなく謝罪の言葉だ。
宏太と一緒に高木の前から逃げ出したことを、せめて宏太のせいにしたならば、高木には光を許す余地があった。
しかし、光は一言も宏太の名前を出すこともなく、ただ「ごめんなさい」と繰り返すばかりで――それは、宏太と逃げたことを自ら選択したのだと暗に告げているのだった。
高木はグッと身を寄せると、光のかさついた唇を塞いだ。
ビクついた肩を押さえつけて体重をかけると、光の痩身は抵抗なくソファに沈み込み、目を閉じて力を抜く。
手折られる花のような様子に、光の従順さは自分への忠誠ではなく、所詮は諦めなのだと悟り、高木の苛立ちは増した。
「今日も、あのガキに突っ込まれてアンアン鳴いて喜んできたんだろう。
案外、ビッチな尻軽だったんだな、光」
見下ろしながら冷たく言い、高木は光のデニムのファスナーを下ろすと長い指で後孔を深く侵した。
「あぁっ！」
痛みに眉をしかめて光が声を上げた。
「ははっ、柔らかいな……昨夜あんなに可愛がってやったばかりなのに、またガキと遊んで来たな？
おまえ、薮宏太だけじゃなく、他にもオトコがいるんじゃねぇの？」
高木はそう言いながら指を増やして好き勝手に動かし、光は唇を噛みしめて痛みに耐えた。
罰を受けるのだから、痛くて当たり前だ――。
高木の手によって光の下半身が露わにされ、硬いものが内腿にこれ見よがしに擦りつけられる。
指はそのまま悪戯に動かされており、まるで黒革のソファの上で侵されているような錯覚に陥った光は、同じソファで宏太に抱かれたことが蘇り、無意識に逃げようと高木の胸を押す。
「逃がさない。逃がさないぞ、光」
耳たぶを舐めるように囁かれ、甘く痺れるような感覚に吐息が漏れた。
その時、ドンッ、と低い音がして、高木は顔を上げた。
「なんだ？」
高木は立ち上がり、音のしたエントランスへと足を進める。
その間にも音が続けざまに繰り返される。
音がするたびに玄関ドアが揺れていた。
ドアの外を監視カメラの画面で確認すると、薮宏太が必死の形相でドアを叩いている。
「……無茶しやがって」
苦笑して、高木は前触れもなくドアを開けてやった。
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しろくま(プロフ) - えみさん» えみ様、コメントありがとうございます。完結してしばらく経つお話ですが、楽しんでいただけていると、すごく嬉しいです★春から夏にかけて書いたホリッカーのあと、秋になってから始めたお話「あなたたちは誰だったの」連載中です。そちらにもぜひどうぞ（笑） (2018年10月31日 19時) (
レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - ホリッカータウン、読了していませんが、すごく面白いです！設定も文章の書き方も読みやすいし、どんどん続きが気になります！でも、全部読んじゃうのが惜しいくらい面白いです。 (2018年10月31日 11時) (レス) id: 4f6a869bfd (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - ney-koさん» ney-ko様、今回も遊びに来ていただきありがとうございました。キュンキュンしていただいて、うれしいです〜。ショタやぶ…気に入っていただけてニヤニヤしちゃいます。ぜひまた遊びに来てくださーい★ (2018年8月22日 19時) (レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
ney-ko(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ハラハラドキドキなお話で胸もキュンキュンしまくりでした〜！やぶひか、くっついて良かったです(*´ `*)幼い薮くん設定、素敵ですねぇ。ご馳走様でしたttttt (2018年8月21日 23時) (レス) id: 279b6160ea (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - みるみるみるきーさん» みる様、最後までありがとうございました。松濤のぼっちゃま、あーりー（笑）お話しの中で実は一番気に入ったのがあーりーです★ただし、どう考えてもありいのでは終わらなかった…そのため、こんな終わり方ですわ〜。どっちもイケる…深く賛同いたします。 (2018年8月21日 0時) (レス) id: 58687bcc1e (このIDを非表示/違反報告)
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