検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:99,132 hit

45 ページ46

side kei








.








馬乗りになったまま泣く俺の方へ、高木が右手を伸ばす。


ゆっくりと体を起こし、頬を撫でた後、片手で俺を抱きしめた。




暖かい…

高木の心臓の音が耳に届く。









雄也「…伊野尾君。ゴメン。でもね、どうしようもなかったの…俺、伊野尾君の事が…。」


「高木。」




最後まで、言わせる訳にはいかない。



高木の言葉を遮り、ゆるゆると膝から降りる。



そのまま並んで座って、深呼吸…。








翠。

お前は何もかも話して、高木に受け止めてもらいたかったんだよね。



大丈夫だよ、心配いらないよって…そんな言葉、欲しかったんじゃないの?


何でそれを聞かないまま、車に飛び出しちゃったんだよ。







「あのさ、高木…俺の話、聞いて。」






翠…寂しかったよね。



お前がこんなに寂しい思いしたのに、俺だけ高木の傍にいられない。







「翠が言ったんだろ?人を殺したことがあるって。」


雄也「…うん。」




「俺が話すよ。翠の代わりに。」






高木に、翠の事を分かってもらいたい。

中途半端に誤解されたくない。





話せばきっと、高木は俺から離れていく。




これでいい?翠。


俺の事、許してくれる…?









.









.









「中学2年になった頃かな…翠、ちょっとした事で友達と上手くいかなくなってさ。それまで付き合いのなかった派手な奴らのグループに入っちゃったんだ。」


雄也「…。」




そっか。

この辺の話も、してなかったんだな。



初めて聞く話に、高木が真剣な顔してる。









.

46→←44



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
303人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんあけおめでございます!何も考えずにつけたお名前でしたが、なるほど甲本さん…(笑)翔君と同期の設定なので、若めに変換して読み進めてくださいませ。続編の準備が出来ましたので引き続きおつきあいください。2は初っ端から…やばば( ;∀;) (2018年1月3日 18時) (レス) id: 782f9227dc (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あうぅーー。なに?どうなるの?!え?甲本はなにするの?!やーばい、やばい。あの甲本さんが浮かんでるるる。こないだ金八先生見たばっかだからーー。 (2018年1月3日 0時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» ヨウコさんの絶叫ゲット(笑)先は長いので程々に…(;´Д`)もうパス復活のタイミングが分かんなくなってきてるとこです☆どうにでもなれ〜い(笑) (2017年12月28日 15時) (レス) id: cb24d66707 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - うわぁぁぁ!そうきたかーー!やっぱりきょんふぁさまのとこには私叫び声をあげるんですねー!うおーーー!何をどういったらいいかわからないーー(>_<) …はあはあはあ…沼ですかそうですか。私またどなたかと手を繋いで震えながら読み進めないとだめですね… (2017年12月27日 18時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんに好きと言ってもらえて嬉しい(*´▽`)でもこの先沼が待ってます。どうか引かれませんように(笑) (2017年12月27日 17時) (レス) id: fd52a08e50 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:京華 | 作成日時:2017年11月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。