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side kei




驚いた。


案内された高木の家は驚くほど大きくて、一瞬入るのに躊躇してしまった。




雄也「何してんの?入り口、こっちだよ。」


「あ、ああ。うん。」




古い家みたいだけど…どうなってんの!?



ドアを開けたらすぐ事務所。

5人ほどがデスクワーク中で、入ってきた俺達に気付いて笑顔で少し頭を下げた。



雄也「ただいまー。」



自分ちだもん、当然だけど…
人が仕事してるところを普通に横切って、奥へと進む高木。

俺はその後をちょこまか付いてった。




奥に自宅の玄関。

靴を脱いで上がったら、細い廊下が続いてる。



…迷路みたい…。




雄也「あはっ…ビックリした?」


「そりゃそうだろ、何だよお前んち。」



雄也「すっげー昔、銀行だったらしいよ、この家。」


「へぇ…。」




広さに驚いてばかりいられない。

壁とか柱とか、興味をそそられるものが次々目に飛び込んでくる。



明治時代、銀行だったらしいこの建物。

高木家が買い取って自宅にしたらしい。




1階の半分以上が高木のお父さんの会社事務所。

1階奥と2階が生活空間。



雄也「一応繋がってるんだけど、ほとんど2階で1人暮らしみたいな感じ。」




階段を上ると、確かに高木1人が好きに使ってるような雰囲気の2階。


廊下にサーフボードが立て掛けられてたり、バスケットボールが転がってたり。

結構、物は多いけどちゃんと片付いてる。





「お前、金持ちの坊ちゃんかよ。」


雄也「そうかもね。」




全く想像してなかった。

目の前にいる高木は、全くそんな雰囲気じゃないから。




「お父さん、何してるの?」


雄也「サラ金。」


「…消費者金融って言えよ。」


雄也「そうとも言うね。」




なるほど。

銀行だった建物だから丁度いいって事か。








.







雄也「はい、どーぞ。熱いよ?」


「どーも…。」



頬に当てながら持って来た焼き芋の隣、高木が温かいお茶を置いてくれた。


焼き芋を一口、お茶を一口…

落ち着いたところに、テーブルの隅に追いやられた参考書に気付いた。





「…何、あれ。」


雄也「参考書。」


「それは分かるけど。高木、勉強してんだ?」




中退したって言ってたのに。







.

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きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんあけおめでございます!何も考えずにつけたお名前でしたが、なるほど甲本さん…(笑)翔君と同期の設定なので、若めに変換して読み進めてくださいませ。続編の準備が出来ましたので引き続きおつきあいください。2は初っ端から…やばば( ;∀;) (2018年1月3日 18時) (レス) id: 782f9227dc (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あうぅーー。なに?どうなるの?!え?甲本はなにするの?!やーばい、やばい。あの甲本さんが浮かんでるるる。こないだ金八先生見たばっかだからーー。 (2018年1月3日 0時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - ヨウコさん» ヨウコさんの絶叫ゲット(笑)先は長いので程々に…(;´Д`)もうパス復活のタイミングが分かんなくなってきてるとこです☆どうにでもなれ〜い(笑) (2017年12月28日 15時) (レス) id: cb24d66707 (このIDを非表示/違反報告)
ヨウコ(プロフ) - うわぁぁぁ!そうきたかーー!やっぱりきょんふぁさまのとこには私叫び声をあげるんですねー!うおーーー!何をどういったらいいかわからないーー(>_<) …はあはあはあ…沼ですかそうですか。私またどなたかと手を繋いで震えながら読み進めないとだめですね… (2017年12月27日 18時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
きょんふぁ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 姐さんに好きと言ってもらえて嬉しい(*´▽`)でもこの先沼が待ってます。どうか引かれませんように(笑) (2017年12月27日 17時) (レス) id: fd52a08e50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:京華 | 作成日時:2017年11月27日 22時

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