子育て短編集【アイナナ】

千斗パパ ページ48

折笠幸雫(ゆきな)ちゃん 14歳(中3)
春原桜楽(さくら)くん 12歳(中1)


ピンポン


短いインターホンを鳴らして真顔の千。


モモくんは「ピーンポーン」って感じで千のは「ピンポン」って短いから性格が出るな。


千「なんかどうでもいいこと考えてない？」
幸雫「変な顔」


せせら笑いされて顔を覗かれる。ムカつくなー(棒)


A「千、あんた準備はいいの」


千「え、なん＿」
百「ユキーーーっ!!」


イノシシの如く突進してきたモモくん。だから構えとけって言ったのに。


千「準備ってこれか…」


百「え、何が？」


会話の噛み合わないRe:valeを置いて中に入れてもらう。


幸雫「はい、これスイートピーね。入学祝い」


桜楽「マジ!?ありがと！」


スイートピーの花言葉は『門出』。入学祝いにはうってつけの花だ。


百「赤いぃぃぃすいぃとぴぃぃいぃぃぃい！」
千「母音が全て『い』だね」


冷静に言いながらもそっと耳を塞ぐ。


桜楽「可愛いね、スイートピー」


幸雫「花言葉が、門出だからこれにした」


コソコソと話し声がする。辺りを見回すと近所の人がこちらを見てキャイキャイと騒いでいる。


A「やば、とりあえず家入ろ」


千「ほんとだ、やばい」
桜楽「あ、今のMissionっぽい顔だった」
千「キラン」
幸雫「あーあ悪ノリしちゃった」


ドタバタと玄関に入ると炭のような苦い匂い。


百「あーっ焦げてる！」


千「何作ってたの」


桜楽「折笠家のために用意した無農薬野菜」


幸雫「もったいな…」
千「無農薬野菜が…」


A「ツッコミそこじゃない」





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更新遅れて大変申し訳ございませんでした！
3/8まで受験の為無更新とさせていただきます。
誕生日に受験なんですよ…(聞いてない)

紗夜さん、ゆいさんのリクエストでした。
リクエストありがとうございます！

NEXT万理さん！

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