緊張 ページ9
オートロックって、こんな時ちょっと意地悪だって思う
ロビーで一度「どうぞ」って声を聞いてしまえば、一気に緊張が体中に走る
ケーキだけは崩れないように保ちつつ、少し足取り重く玄関へとたどり着けば、タイミングを見計らったように扉があいた
＊
和「お疲れ」
「…お疲れ様です」
和「なんか…荷物多くない？」
「え…だって…」
和「ま、いいからとりあえずどうぞ？」
くすくす笑いながら玄関の中に入るから、その背中を追ってあたしも中に入る
いつもは普通に入れるのに、何だか今日はまるで初めて中にお邪魔するような緊張感に包まれる
「おじゃまします…」
小さな声でそう呟いて中に入り、ダイニングテーブルにケーキの箱を置いた
＊
和「荷物」
「わ！」
いきなり後ろで声をかけられるから、思わず持っていた荷物を下に落とす
和「な〜にしてんの」
「だ…だっていきなり…」
和「…A…」
「は…はい！」
和「ぷっ！そんなね、いきなり襲ったりしないからね？そんな緊張してっと…持たないよ？」
掌で口を覆いながら笑う二宮さんが、あたしの荷物を床から拾うと、ソファーの横にドサっと置いてくれた
和「何をそんなに持ってきたのよ？」
「え…っと…着替えとか色々？」
和「ふ〜ん」
そういってキッチンに向かう二宮さん
その行動一つ一つが気になって仕方がない
和「…そんなに見ないでよ。俺のが照れんわ」
「え//や//ちが…」
和「ｸｸ…はい。とりあえず…」
「え？」
和「コーヒー飲も？」
「うん…」
和「んじゃここおいで？」
両手にコーヒーカップを持った二宮さんが、顎でソファーを指すから、二宮さんが座るのを見送ると…ゆっくりと隣に腰を下ろした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 704人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらさく(プロフ) - 48?ひまわりさん» ありがとうございます！愛情たっぷりにお送りしますね（笑）頑張ります！ (2017年3月22日 18時) (
レス) id: db35f12c0b (このIDを非表示/違反報告)
48?ひまわり(プロフ) - お返事ありがとうございます！他の作品読ませていただきますね^-^ さくらさくさんの作品は本当に嵐さん愛がすごく伝わってきて、私もより嵐さんのことを好きになりました。これから先の作品も楽しみにしています！ (2017年3月22日 18時) (レス) id: a66ccc5466 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - 48?ひまわりさん» ありがとうございます！本当に本当に嬉しいコメントで、これから先の作品にも取り掛かる力になりました！どうか他の作品もよろしくお願いします(*^ω^*) (2017年3月22日 14時) (レス) id: db35f12c0b (このIDを非表示/違反報告)
48?ひまわり(プロフ) - 初めまして。 素敵な作品を読ませていただきました。夢小説を読ませていただいて、涙を流したのはこの作品が初めてでした。嵐さんの良さをより感じることが出来ましたこんなにも素敵な作品に出会わせてくださって本当にありがとうございます^-^これからも応援しています (2017年3月22日 3時) (レス) id: a66ccc5466 (このIDを非表示/違反報告)
さくらさく(プロフ) - みかさん» コメありがとうございます。このお話は切ないんですよね…でも、すごく好きな作品です。 (2016年4月6日 7時) (レス) id: db35f12c0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらさく
| 作成日時：2014年9月28日 15時
