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恋愛テクニック1 ページ1

今は3月下旬

温かな風が吹きつつあるこの季節…街には沢山の人々が集っていた

私は締め切り近くの楽譜を綴りながらオシャレな雰囲気のあるカフェで道歩く人達を見つめる

『はぁ…なかなかアイデア浮かばないなぁ』

せっかく久しぶりに外に出れたのに…と

もうすっかり冷めきってしまったミルクティー
を片手にうぅんと首を唸らせる

モブ「あっあの!もしかして歌手の"AAさんですか?」

不意に女子高生らしき二人組に声をかけられる

懐かしい…私も学生時代はこうやって放課後友達とカフェとか行ってたな

ふとそんな思い出の日々が頭の中をよぎった

『ふふっ私の事知ってくれてるの?ありがとう!(ニコッ』

モブ「…っ///私ファンで!サイン貰ってもいいですか?」

モブ「Aさんの事知らない人なんて私達の学校にはいません!//」

顔をほんのり赤くさせた二人は食い気味にそう言う

歌手権モデルの仕事をしている私はどうやらそこそこ知名度があるらしい

小さな頃から音楽が大好きで良く作曲をしていた私はこの仕事を誇りに思っている

もちろん今も音楽は聴くのも作るのも大好きだ

でも…

最近私は"スランプ"気味で曲作りが上手くいっていない

おそらく"あの件"をまだ引きづってしまっているのだと思う

…いつまでもこのままじゃ駄目なのに

意気地なしな自分に心底腹が立つ

次に襲うのは罪悪感

こんなにも歌手のAを待ってくれている人が…ファンが居るというのに

何も私は返せていない

だんだん外で声を掛けられる度に自己嫌悪に押し潰されそうになって最近は外出を控えていた

逃げているのは自分でもよく分かっている

だけど…

"あの人"に裏切られてから…

人が怖い

モブ「…さん…Aさん?大丈夫ですか?」

どうやら考えに耽っていたらしい

我に返ってみれば私を心配そうに見つめる二人
の姿が見えた

『あっごめんね?ぼうっとしちゃって…』

モブ「いえっ全然!むしろ私達の長話に付き合わせてしまってごめんなさい!」

いい子達だなぁ…

しみじみとそう感じる

その後もいくつか会話を交わして二人はカフェを去っていった

去り際も

モブ「体調にはお気をつけてー!」

とこちらを気付かう言葉をかけてくれ

何だか心が温かくなった

つやつやとしたミルクティーの断面を見つめると一枚の淡い桜の花びらが浮かんでいる

『歌詞に良さそう』

??「音楽関係の仕事をなさっているんですか?」

…誰?

恋愛テクニック2→



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ましゅまろ(プロフ) - す★ご★い★ (2020年6月25日 15時) (レス) id: 78293e95b1 (このIDを非表示/違反報告)
雪羽 - みろんさん» いえいえ♪ (2020年5月26日 10時) (レス) id: f2a609166b (このIDを非表示/違反報告)
みろん(プロフ) - 読み方ありがとうございます、、、!(^人^)感謝♪ (2020年5月25日 23時) (レス) id: 855f020fea (このIDを非表示/違反報告)
雪羽 - みろんさん» かおる、ですよ!私も漢字苦手ですから気にしなくて大丈夫ですよ! (2020年5月25日 23時) (レス) id: 6ffa4af9c6 (このIDを非表示/違反報告)
みろん(プロフ) - あの、、漢字弱くて恥ずかしいんですけど、、、マネージャーの名前なんて読むんですか、、、? (2020年5月25日 22時) (レス) id: 855f020fea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖春 | 作成日時:2020年5月20日 22時

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