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イケメンくんの部屋に通されて、お茶を頂いてやっと落ち着いた。

ふぅ、と息を吐く私を見てからは未だにクスクス笑っている。


「落ち着きました?」

「うん。ありがとう。
ごめんね、本当に」

「謝らないでくださいよ」

「…優しいね」

「そんなことないです」

にっこり微笑まれて私はまた俯く。

直視できない。

眩しい。

無理。


「あ、そうだ。あいさつしてませんでしたよね」

「え?」

「俺、チョン ジョングクです」

「私はイム Aです」

「あ、やっぱり」

イケメンくんはハッとして私をまじまじ眺めた。


「ジミニヒョンの彼女さんでしたよね?」

「…」

「あー、ごめんなさい。過去の話なんてして」

「いや、良いんだけどね。
なんか、私のこと悪口的なの言ってた?
ある事ない事、周りに言ってたりしない?」


喧嘩別れをしたせいで私たちはとんでもなく不仲になった。

だから私は周りの友達にジミンの愚痴なんて数え切れないほど言ってきた。

だから私も言われてるのを覚悟していたけど…

やっぱりちょっと怖かった。


「うーん。別に…」

「ほんと?」

「はい」

「なら良かった〜」


だったら私だけが悪口みたいに相手のことを散々言ってたんだろうか?

そうだとしたら私って本当に最低だな。

なんだかジミンに申し訳なくなった。

それにまだ仲直りできていない。

いつか仲直りしたいとは思ってる。

でも勇気が出ない。


「あー、そうだ、クッキー」

どうでも良いけど、意外と大事なお土産のクッキーの存在に気がついた。

「わ!ありがとうございます!」

目を輝かせてジョングクくんは紙袋を覗き込んでいる。


「これ美味しいクッキーじゃないですか!やった」

「あ、知ってる?ほんと美味しいよね」

「はい!わあー、嬉しい」

「家族の方にもあげてね」

「はい!」


元気に返事をするイケメンくん。

笑顔が本当に可愛い。

何回そう思っただろう。


眩しすぎるのに彼はすぐ笑顔になる。

だから私もいちいち目をそらしてしまう。


くしゃっとシワが寄る目元。

ふにゃりとした表情。


本当にこんなイケメンと同じ高校だったなんて。

気づかなかった。


「そういえば私と同じ高校なんだよね?」

「はい。Aさんとは廊下ですれ違う程度でしたけど」

「そうだよね〜」

「何組でした?」

「2組だよ。ジョングクくんは今何組?」


こうして知らないうちに1時間以上が経っていた。


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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜!テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです!更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります!! (2017年4月4日 1時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!本当ですか〜!嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます!嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します!これからも頑張ります! (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです! (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2017年3月6日 14時

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