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着いてしまった。

とうとう。

ホテルに。


「ヌナ、803号室だって」

「う、うん」

「?」

「い、行こうかっ!」

絶対今の私おかしかった。

何もないところでつまずくし。




「チェックインして来ますから、待っててください」

ホテルに着いて早々、ジョングクくんは男らしく1人でフロントまで行って、私はロビーの椅子で待っていた。

後ろからぼんやり彼の背中を見つめた。

普通にかっこいい。

隣でチェックインしているおばさんが二度見、いや、三度見したもん…。



「8階?」

「はい」

エレベーターのボタンを押す指が震えた。


だってホテルって。

好きな人とホテルって。

ラブホテルではないけど、それが逆に変な緊張。

頭の中は真っ白。


「ヌナ、彼氏さんと…あ、元カレさんと旅行とかしました?」

「ユンギさん?」

「名前初めて聞きましたけど」

「そっ、そうだっけ?」

「はい」

「来たことないよ」

「ジミニヒョンとは?」

「ないよ?」

「ふーん」


ちょっと嬉しそうに口角を上げたジョングクくん。

よかった。

なんだか今日は色んなことがあって疲れちゃった。

ずっとドキドキしてる気がする。


もちろん今からが一番ドキドキするんだと思うけど。


「ここですね」

部屋の前で止まる。

ジョングクくんの鍵を開けるだけの動作が何故かいやらしく見えた。

何考えてるんだろう私。


「「わぁ」」

部屋を見て2人声を揃えた。

「「絶景…」」

また。


向かい合ってふふふと笑い合う。

2人で窓に近づいて景色を眺める。

高い。

夕暮れの赤い光が私たちを照らす。


するりと腰に回されたジョングクくんの腕。

骨盤をゆっくり撫でられて、背中がぞくぞくした。


「ヌナ、」

「ジョングクくん…」

「好き」

「っ、」

「好きだよ」

「…わ、」

「ん?」

「…私も」

「……え?」

「私もジョングクくんが好き」

「…うそ」


くりくりした可愛い目が落ちちゃいそうなくらい見開く。


ずっと伝えたかった。

私も君が好きだよって。

知って欲しかった。

私の気持ち。


ジョングクくんの動きが停止するのはさっきも見たような気がする。

「好きだよ」

もう一度そう言うと、私の体は彼に抱き込まれた。


力一杯私を抱きしめる。

痛いくらい。

でも嫌じゃない。


「ヌナ、ヌナ、ヌナ」

「なに?」

「ほんとにほんと?」

「うん」

「夢じゃない?」

彼は頰をつねってあげると「痛い!」と顔をくしゃっとさせた。


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ソラン(プロフ) - かんなさん» コメントありがとうございます〜!テヒョンの作品も読んでくれたんですね(;o;)嬉しいです!更新は遅くなってしまいますが、これからも頑張ります!! (2017年4月4日 1時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
かんな(プロフ) - 今までのテヒョンのお話も大好きで読んでいました。ソランさんの作品はキュンとしてすごく切なくて引き込まれます。これからも楽しみにしています。頑張ってください(*^^*) (2017年4月3日 0時) (レス) id: 7593378807 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます!本当ですか〜!嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - しーさん» コメントありがとうございます!嬉しいです〜(;o;)お気遣い感謝します!これからも頑張ります! (2017年3月28日 23時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
みい - やばい。めっちゃキュンキュンする。 続きが楽しみです! (2017年3月28日 19時) (レス) id: aeaf7211ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラン | 作成日時:2017年3月6日 14時

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