「全てを捧げてくれた人＋」12 ページ34
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ジンさんが泊まった日の夜、彼はとても可愛らしかった。
いつも通り同じベッドに入る。
向き合って、抱き合う形になる。
いつもは気分によって違うけれど、お互い反対方向を向いて寝る時もあればどちらかが相手に一方的に抱きついて寝る時もある。
今日みたいにお互いがしっかり向き合って、しかも抱き合っているのは珍しい。
以前、パク ジミンやジョングクから逃れていた時は良くあったけれど。
ジョングクの元から去ってからはあまりなかった。
「今日は何でジンさん来たの？」
「さあ？」
「…テヒョン、お父さんと仲はどうなったの？」
「絶縁状態のままだよ」
「…もう戻れないの？」
「うん。気にしなくていいよ。そんな悲しんでたりしてないし、むしろ危険な仕事から逃げれたんだから」
「そっか…」
「でも仲良かったヒョンたちは今も会ってくれる」
「それは嬉しいね」
「うん。だから父親なんてどうでもいいよ。それに、俺が一番手に入れたいものも手に入ったし」
「？」
「わからないの？」
彼は嬉しそうにクスクス笑った。
まるで子どものような笑顔に少し涙が出そうになった。
「君だよ」
「私？」
「当たり前でしょ」
「当たり前かは分からないけど…。そっか、ありがとう」
「こちらこそ」
ふふふ、と2人でおでこをくっつけて笑い合った。
「そういえば、ずっと気になっていたんだけど、お金は大丈夫なの？私働こうか？」
「お金は心配ないくらいの金額がもうあるから。大丈夫」
やっぱり闇会社はお金持ちなんだろうか。
ましてやボスの息子となれば、当然なのかな。
ちょっと心配だったけど、あまり気にしないようにしよう。
「あと、手切れ金に結構もらったし」
「…お父さんから？」
「うん」
「…そっか。ほんとに悲しくない？」
「うん？うん」
「悲しかったら、ちゃんと泣いてね。私がいるから。大丈夫だよ」
彼はちょっと驚いた顔をしたけど、すぐにふにゃりと顔をゆるめた。
「ありがとう。大好き」
「私も大好きだよ」
恥ずかしくて彼の鎖骨辺りに顔を埋める。
いい匂いがする。
「くすぐったい」
「いい匂いがするねテヒョン」
「君の方がいい匂いがする」
そう言って大袈裟にくんくんと私の肩に顔を埋めた彼。
くすぐったいけど、嬉しかった。
「ヒョン寝たのかな」
「どうだろうね」
その後も、私たちは小声でたくさんおしゃべりをした。
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優桜(プロフ) - 更新してくださって本当にありがとうございます(T ^ T)そして完結おめでとうございます！！2人が幸せになれてとっても嬉しいです…！！ソランさんの新作楽しみにしてますね！ (2020年12月7日 17時) (
レス) id: bc64499760 (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 皆さんお待たせいたしました！本当に長いことお待たせしてしまい、大変申し訳ないと思っております…(T ^ T)全部書き切ることができてスッキリしました！またちょっとお休みして、新作も書き進めて行けたらなと思います。ですのでまたいつかお会いしましょう〜 (2020年12月7日 12時) (レス) id: 8103dd882b (このIDを非表示/違反報告)
うみ - この作品、一番好きだったので続編とても嬉しかったです。ほんとにキュンキュンします。テテカッコ良すぎです！更新頑張ってください！ (2018年3月5日 7時) (レス) id: 8e28afa81e (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 両作品とも、ほんとに大好きです(;Д;)(;Д;) (2017年9月27日 16時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
どぅぶ - キュンキュンしすぎて死にそうです。大変ですが更新頑張ってください!! (2017年9月11日 2時) (レス) id: 1b67b0d428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラン
| 作成日時：2017年5月14日 21時
