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あんなにも苦しげな悲鳴をあげていたAにすぐに駆け寄り安否を確かめたくて彼らは、駆け寄ろうとした



「アマイモン」

「ハイ」

「っ、おい、何しやがる!?」



しかしそれを阻むようにアマイモンは立ち塞がる
八候王の一人に阻まれれば立ち止まってしまうのは当然だった
アマイモンはどんなに優秀な金の卵である彼らでさえも束になって挑んでも勝てるはずのない相手だ



「今すぐ駆け寄るのはおやめなさい。殺されかねない」

「なん、だと?」

「まぁ、見ていなさい」



服が焼き焦げているため真っ裸のAだが、Aはそんなことを気にする様子もなく、自分の手を見つめていた
Aの体は青白く光っていて、炎の影響を受けているのは直ぐに分かった



「ふ、ふふ……あはっ」



聞こえてきたのは、笑い声



「アッハハハハハハハ!!!!何これ!凄い!!
今までとは大違いだ!!力が溢れてくる!!!」





「な、なんだ?」

「Aちゃん…?」

「さぁ、ここからが問題です。
彼女が、悪魔としての己に勝てるかどうか…」



そこで大きくこの世界の運命も傾きますねぇ、なんて面白がっているのを隠そうともせずメフィストは言った
彼女の心ひとつで世界が変わる
それだけの力をAが持っていると彼らは言われたのも同然だった



「ああ、すごい。なんて面白いの!
ぁ、ねぇみんな!すごいの、力が溢れてとまらないの!」



自分たちにそう訴えてくるAは、いつもと違かった
愛情に溢れ、人情のあるいつもの優しい瞳じゃなかったのだ

笑っているのに、目が笑っていない
どこか狂気を孕んだような、目だ
だから、彼らはそれに目を見開く



「?どうしてみんなそんな顔をするの?」

「A!正気に戻れ!」

「レオナさん?正気って何?私はいつもと変わらないよ?」

「テメェ自分の顔わかってんのか!?」

「え?…………っ、ぁ」



Aが、小さく声を漏らすと頭を抱えてしゃがみこんだ



「違う、ダメ、抑えろ。出てこないで」



うずくまったAはそんなことを言い出した



「わかってる、貴女が私なのはわかってる!
でもお願いっ、出てこないで!!!」



悪魔の己を押さえ込み、いつものAが表に出てきた



「出てこれたのならあとは大丈夫でしょう」



メフィストはそう言いうとAを気絶させた
力なく倒れるAにマントを被せ、抱えたメフィストはやって来る



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(プロフ) - 名無し13705号さん» ありがとうございます!更新頑張りますね^^* (2020年7月7日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みおさん» たまには青エクの話入れないとクロスオーバーにならないと思いまして笑 泣き止んでくださいな笑笑 (2020年7月7日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
名無し13705号(プロフ) - 今後の展開楽しみです!体に気をつけて頑張ってください!更新待ってます! (2020年7月6日 23時) (レス) id: 33de3eef08 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 獅郎のことが出てきて、最近の話も出てきて、もう泣きそうです!嘘です、泣いてます…!! (2020年7月6日 18時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 哭狼さん» いえいえ、お気になさらず!大丈夫ですよ(*^^*) きっとこうしてヒロインは事実上の奥さんになっていくんでしょうかね笑 (2020年7月2日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月30日 17時

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