いつか必ず燃やしてやる５【ツイステ】

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「アズールくんたちが言う通り、契約書は触ると電流が流れたりして絶対に破けないっていうなら……
厳重に金庫に入れて守る必要なくないッスか？
その辺に置いときゃいいッスよね。レオナさんの財布みたいに」

「そうそう。
レオナさんみたいにブン投げればいいんですよ、無敵ならね」

「うんうん。このくらい散らかすくらいにね！」

「喧嘩を売られているととっていいんだな？お前ら」



売ってるつもりはないのだがそう取られたようで、Aの腹に回るレオナの腕に力がこもりAはゔっ、と苦しげに声を漏らした



「ハッ！金庫といえば………
アイツ、金庫にちょっと傷がついただけでもめちゃくちゃ怒ってたんだゾ」

「…………そういえばそうだね」

「金庫に傷がついたくらいでッスか？」

「はい」







「ああ、扉に傷が！！
ダイヤルや蝶番は馬鹿になってないな！？
………よかった。
ユニーク魔法を考えなしに使うのはやめろといつも言ってるだろう！
何度言えばわかるんだ！？」

「ゴメンって。
ちっせー傷がついたくらいでそんな怒んなくてもいいじゃん」

「壊れてからじゃ遅いんだよ！！」






「ってことが今日ありまして」



そうか。あの時感じた違和感はそれだったのかとAはひとりでに納得する



「なるほどねー。
大事なもんは金庫にしまうのが常識だから、疑問にすら思ってなかったッス。
庶民感覚ゼロの王子様行動もたまには役に立つんスね〜」

「チッ、一々一言多いんだよテメェは」

「………となると、契約書から電流が流れるってのもお得意のハッタリかもッスね」

「まぁ、でしょうね」

「にゃに〜〜〜〜〜！？」



逆にハッタリ以外に何もないだろうここまで来たら



「１年坊どもが見えてるのを知ってて、契約書を机の上に" わざわざ"置き忘れたんだろ。
あとは契約書に触れたのを見計らって、雷の魔法を使えばいい。
見え透いた罠に引っかかってんじゃねーよ」



呆れたようにレオナさんは言うも、みんな一年生でコロッと信じてしまう純粋な子ばかりなんだ
しかたない
…………………言い方変えればバカとも言えるけど



「アズールのヤツ、二枚舌どころか八枚舌なんだゾ！
また騙された！」

「アズール先輩もツメが甘いなぁ。こんなにヒントを残してるなんて。
メフィストと比べたらなんかアズール先輩が可愛く見えてくるよ」

「どんだけやばい奴なんスか、メフィスト・フェレスって」


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