八話 ページ9
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「君、見た目の割に頭が切れるね」
とりあえず、原状況は最悪。
雫が二回殴って五発撃たれるかもしれない。
「だ、太宰さん、!」
とりあえず先手必勝ということで、名前を呼んだが何を言ったらいいのであろうか。
「何、?芥川君、、、。」
「、、、敵の幹部の首は取りました。敵数及び、戦力差はこちらが有利です。後数十分で敵は滅びるでしょう。」
絶対こんなこと太宰さんは判っていると知っていながらも、僕の口は自然と言葉を発していた。
「はぁ、君は本当に馬鹿だ。敵か味方かも判らない人の前でいうのはどうかと思うんだけど、」
、、、しまった。
これはポートマフィアの諸事情であり、今いうべき発言ではない。
然り、僕も二回殴って五発撃たれる、、、?
「すみません、後でマフィア拠点最上階の首領の部屋にて償いを申し上げます。」
「待ち給え、それも言ってはいけないだろう?相変わらずの天然具合だ、、、」
雫、僕は天然ではないと思うが、、、。
「芥川君、黙って。これ以上何か言われちゃ困るからね。」
「、はい。」
黙れと言われてしまった。
今命令に逆らったら即死に値する。
故にここは黙ろう。
「貴様、天然だな、救いようもないほどに。」
「それは僕もそう思う。」
芥川さんに敦君まで、、、。
僕は天然なのか、、、?
「君、随分芥川君と親しいようだね?君も彼の天然さに悩まされているようだ、」
「”君も”ということは貴方もでしょう?」
太宰さんも雫もまるで僕を厄災みたいに、、、。
「芥川君はよく、言葉の勘違いをするからねぇ。報告書のチェックが大変なのだよ。」
「彼の言葉のとらえ方は特殊ですからね、、、。」
「後、よくボーッとしがち、」
「口半空きでですね?」
???これは僕の愚痴大会なのだろうか、、、?
「然り、此奴は理解が遅い。」
芥川さんまで!?
「うぅ、、、。そんなに言う、?」
思わず、小声だが出てしまった言葉に敦君だけが、
「ひどい言われようですね、、、。」
同乗の意を見せてくれたが、
一つだけ言うのであれば、
こちらは話についていけず、どうもできないのである。
故に、切実に第三者を求む。
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作者名:雨川秋 | 作成日時:2023年10月24日 0時