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47,男性恐怖症。3 ページ47






 とある河原で小さなぬいぐるみを片手に川を眺めていた。私の芥川君はこんな趣味があったのか。

 さて、先刻の一方的に切られた電話の件だけど。もしかして芥川君を怒らせたかもしれない。





「お喋りしたいだけなのになぁ…」





 どうも私も私で素直になれないから、こうやって彼女の大切な物を持って来てしまったのだが。


 時間は刻々を過ぎていく。



***


 何処だろうか、彼の人は。入水だとか言ってあの河原にいるのだろうか。


 荒くなる呼吸と焦り出す僕。まず河原まで走ってぬいぐるみを返してもらったらすぐに帰ろう。

 そう思って河原へと一気に走った。





***



 荒い息遣いが聞こえてそちらに目を遣ればまぁあの子がいるじゃあないか。





「やぁ芥川君!君のお探しの物はこれかい?」





 普通に笑って話しかければ突如芥川君は下に視線をやって小刻みに震え出した。おや、そんなに怒らせただろうか。





「あれ?芥川君?」





 近づくと怯えた表情で私から距離を取った。あれ、嫌われてるのかな。





「返して、いただき、たい」



「渡そうとしたのに君が逃げるからじゃないか」



「やつがれは、逃げてなどいない、ゆえ…」





 まさか昔の癖が残っているのだろうか。それとも私が怖いのだろうか。それとも…。






「ほら」





 ゆっくり歩み寄れば、確かに逃げはしなかったもののうつ向きがちな視線は治らず。





「じゃ、私はそろそろ戻るね。君も一応女性なんだから体には気をつけなよ」





 自分なりの優しさだった。これで少し距離を縮められるかな、なんて思っていた。

 肩をぽん、と叩こうとすると即座に彼女の異能が飛んでくる。やはり私の予想は合っていた。





「よし、芥川君」



「………用事が済んだのなら僕は帰る」



「これから私と一緒にその男性恐怖症を治してしこうか」





 びくりと震えたその身体を抱き寄せた。抵抗など許さない私はきつく抱き締める。


 隣の川の水面には、真っ黒な彼女と狂気を含んだ笑いを浮かべる男がいた。



***


 予想を遥かに下回る結果。本当は中芥にしたかった。

お詫び。のお詫び(ガチ土下座)→←46,男性恐怖症。2



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黒薔薇?(プロフ) - 【sweet devil】って曲お勧めですよ〜♪これおもしろいですね (2019年6月23日 14時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - やつがれ君はイケメンというより美人ですよね好き(脈絡)総攻めでも総攻めでも光るってなんだハイブリッドか低燃費か(?)無花果貢ぎたいです切実にぐへへ((( (2019年6月14日 16時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
鷹谷 - ドス芥いいですね……!!でも、敦芥も好きです。タラ〜……あ、鼻血が…。ボカロは、気まぐれメルシィ好きです。 (2017年8月13日 14時) (レス) id: 4010046b4c (このIDを非表示/違反報告)
*gami*(プロフ) - グフッ…やつがれぴっぴかわいい……ゲホッゲホッゴホッオエエエエ(吐血)…汚いですねすみませんでした (2017年6月5日 0時) (レス) id: b1a82c3898 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - ドス芥ないのですごい嬉しいです。最近の主食がドス芥なのでもっと書いてほしいです。ドス芥増えてほしいです(私的にw) (2017年6月3日 13時) (レス) id: e5d2f5896d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年12月23日 23時

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