35,続き。(これ太中もあるじゃないですか) ページ35
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超高級マンションの最上階。
「おじゃましまーす」
「敦君、土足で入っても構わないよ」
「中原さんありがとうございます」
「芥川、やっぱ太宰追い出そうぜ」
なんだこの洒落た部屋は。と、太宰以外の2人が感嘆の声を漏らす。
「好きに座っとけ。太宰、手前は料理の手伝いをしろ」
「はい芥川君いってらっしゃい」
良いように芥川を使う太宰に中原が怒りの鉄拳を下す。一瞬意識の飛んだ太宰は大きな炬燵の中に入っていった。
「分かりました太宰さん。僕が手伝います」
「あっ、僕も手伝います!っと…中原さん!」
謙虚で可愛いこの2人は快く料理の手伝いに。太宰は炬燵でぬくぬくしている。
「敦とか言ったな。手前太宰と一緒で疲れねェか?」
「太宰さんはいい人ですよ?僕が仕事で失敗しても気にせず対応してくれますし」
「そうか」と返事をした中原は敦の後ろの物凄い殺気に気づいた。誰だか予想はついていたが。
「貴様…仕事で失敗しても太宰さんに…そうやって…」
「わぁあっ!ごめんて芥川!頼むから黒獣は無し!」
黒獣を敦の首元に近づけ、有無を言わせない瞳で見る。しかし中原の咳払いで2人の険悪な雰囲気は収まった。
「ったく…芥川見てると僕のこと好きなのか不安になるよ」
「愚者め。師と恋人を比べて何になる。どちらかが危険に晒された時僕は迷わず貴様を救う」
「中原さんこんな可愛い生命体が僕の恋人なんです!」
改善出来そうもないバカップルを遠くから見る太宰。半泣きである。
というか手伝えよという視線を中原は送るのだが、既に太宰はいじけて炬燵に潜り込んでいる。
「いいもん、私には中也がいるもん」
「なんだ、中原さんも太宰さんと恋仲だったんですか」
(そんな純粋な目で見ないでくれ…!)
会話をしながらも楽しく進めている敦と中原。それに比べて芥川は黙々と作業し続けていた。
「さ、こんな感じでいいな」
出来たのは鍋。年越しと言ったら蕎麦かもしれないが、寒がり(三段フリルさん)がいるため鍋にすることになった。
「太宰以外は食っていいぞ」
「酷いじゃないか中也。私だって手伝ってたよ」
「何をしたって云うんだよ」
「中也を見てた」
手伝いじゃねぇ!と叫ぶ中原、やはり付き合ってたのか!と納得する新双黒。
覚めないうちに楽しい鍋パーティーをして、楽しい年越しをした。
*完*
*
平和だ。
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黒薔薇?(プロフ) - 【sweet devil】って曲お勧めですよ〜♪これおもしろいですね (2019年6月23日 14時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - やつがれ君はイケメンというより美人ですよね好き(脈絡)総攻めでも総攻めでも光るってなんだハイブリッドか低燃費か(?)無花果貢ぎたいです切実にぐへへ((( (2019年6月14日 16時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
鷹谷 - ドス芥いいですね……!!でも、敦芥も好きです。タラ〜……あ、鼻血が…。ボカロは、気まぐれメルシィ好きです。 (2017年8月13日 14時) (レス) id: 4010046b4c (このIDを非表示/違反報告)
*gami*(プロフ) - グフッ…やつがれぴっぴかわいい……ゲホッゲホッゴホッオエエエエ(吐血)…汚いですねすみませんでした (2017年6月5日 0時) (レス) id: b1a82c3898 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - ドス芥ないのですごい嬉しいです。最近の主食がドス芥なのでもっと書いてほしいです。ドス芥増えてほしいです(私的にw) (2017年6月3日 13時) (レス) id: e5d2f5896d (このIDを非表示/違反報告)
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