芥川しゃんが大好きすぎる芥川愛し隊の狂気的で充実した毎日。

１４，やつがれの周りの輩が最近可笑しい。 ページ14

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　その異変に気づいたのは太宰さんがマフィアを去った直後だった。


　塞ぎ混んで誰とも喋るのを避けていた僕。しかし中原さんは以前よりも優しくなった。

　それせいか僕も徐々に心を開くようになった………が、中原さんの対応が妙に可笑しい。





「よう芥川。最近メシ食ってるか？」



「言われずとも食事はとっています」





　少々生意気な発言をしても中原さんは笑って返してくれる。確かに人柄の良い人だ。




　しかしそうやって僕に優しくするのは中原さんだけでなくなった。

　…………探偵社の国木田独歩。


　中原さん曰く「オカン」らしい。というか何故敵組織の奴が僕に気を配るのか分からぬ。






「貴様は芥川龍之介…！なっ、写真と全然違うではないか！まだ若いというのに任務を淡々とこなしていると聞いたがっ…」



「羅生門！」





　問答無用で羅生門で攻撃するも、かわしながら「一寸強いどうしようギャップ萌え」等と呟いている。






　太宰さんがいなくなってから僕の周りが過保護…になったのだろうか。


　挙げ句に敵であり憎き人虎でも僕へ新手の拷問をしてくる。





「芥川、顔色悪いけど大丈夫か？………はっ、もしかして生理…」





　殴った。問答無用で場所も考えずその時は殴って去った。


　帰り際に「いたた…あ、またな！」と言われて頗る調子が狂ってしまった。


　僕の周りがだんだん頭の逝った輩になってきた。原因は何なのか…。

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