芥川しゃんが大好きすぎる芥川愛し隊の狂気的で充実した毎日。

１３，敦が芥川愛し隊に入る時。 ページ13

･




　国木田さんから写真を見せられた。見せられた当時はなんだこの目付き悪い奴…って印象だったんだけど、実際会ったら天変地異が起こった。





「お初にお目にかかる、僕はあくたが…」



「お初じゃないだろ！お前と僕とでは前世で会っている！」






　初台詞がそんなんだったら心底嫌われてるけど。あ、いや照れ隠しされてるんだけど。



　そんなわけで僕は見事に芥川に恋をした。尋常でないくらい好きなんだ。



　だから次会った瞬間は抱き締めようとしたんだけど…。



　……………あまりにも愛しすぎて顔を殴ってしまった。鏡花ちゃんを口実にしてあの頬に触れてしまった…。






「芥川…芥川…芥川…。」





　呪文のようにそう唱えていたときだった。






「敦君…。君も、ようやく分かってくれたかい…？芥川君の素晴らしさに」






　太宰さんが僕に声を掛けるや否や、ある紙を出す。






「【芥川愛し隊入隊届け】…？そんな素晴らしい物があったんですか！？太宰さん！」



「そうなのだよ！黙ってて悪かった！芥川君に関しては誰彼構わず仲間さ！」






　そう言って手を指す出す太宰さんの手を僕は折れるほど握った。




　………………本当に折れてたから反省してる。

１４，やつがれの周りの輩が最近可笑しい。→←１２，芥川愛し隊が出来るまでの皆さんの努力。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す