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1,道で偶然芥川君と会う作戦。 ページ1





 黒い外套を纏った彼は美しい。あの白い三段フリルだけでも充分な破壊力を持っているが、何より時代は彼外套。


 自分の着ていた外套を今でも大事に大事に来ている彼はなんと美しい嗚呼美しい。できれば心中したい。






「おや?芥川君じゃないか」






 芥川君へ盗聴と盗撮を繰り返してやっと掴めた行動パターン。それで私は念願の「道で偶然芥川君と会う作戦」が達成できた。

 待ってこんな近くで見ると興奮が止まらない。芥川君を抱きたい。





「……。」





 え、無視して通りすぎないでくださいお願いします。いつの間にかそんなに嫌われた?



 通りすぎた芥川君の肩を軽く掴んで「ちょっと」と呼び止めた。





「………本物であったか。僕の見せる幻かと勘違いした」





まじで天使ですかあなた。幻と勘違いした?おいおいおい。そこまで私を興奮させないでおくれ。




「奇遇だね芥川君。なんでこんなとこで会っちゃうかな。全く最悪な日だよ」





 違う違う。え、違う。私が言いたかったのは「奇遇だね芥川君!こんなとこで会えるなんて運命かな?最高の日だよ!」だよ。



 ……4年経った今でも過激(スパルタ)教育癖は抜けないか…。





「なら何故僕に話しかけた…と気になるところですが、僕は任務がある故」





 目も合わせずに行ってしまう芥川君。敬語ありがとうございます。



 しかし芥川君は一行に動かない。




「………手を離していただきたい」





 と思えばあの妖艶な口からそんな言葉が出たではないか。



 私は「悪いね」とだけ言い手を離し、向こうへ行ってしまった。






 ………………私のバカ。アホ。違うよ私は芥川君とイチャイチャしたかったのだよ。






「…もう駄目…。芥川君に嫌われた…。今日は仕事休もう…」






 誰もいない路地で、私は呟いた。

2,休憩時間に押し掛けよう作戦。→



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黒薔薇?(プロフ) - 【sweet devil】って曲お勧めですよ〜♪これおもしろいですね (2019年6月23日 14時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - やつがれ君はイケメンというより美人ですよね好き(脈絡)総攻めでも総攻めでも光るってなんだハイブリッドか低燃費か(?)無花果貢ぎたいです切実にぐへへ((( (2019年6月14日 16時) (レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
鷹谷 - ドス芥いいですね……!!でも、敦芥も好きです。タラ〜……あ、鼻血が…。ボカロは、気まぐれメルシィ好きです。 (2017年8月13日 14時) (レス) id: 4010046b4c (このIDを非表示/違反報告)
*gami*(プロフ) - グフッ…やつがれぴっぴかわいい……ゲホッゲホッゴホッオエエエエ(吐血)…汚いですねすみませんでした (2017年6月5日 0時) (レス) id: b1a82c3898 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - ドス芥ないのですごい嬉しいです。最近の主食がドス芥なのでもっと書いてほしいです。ドス芥増えてほしいです(私的にw) (2017年6月3日 13時) (レス) id: e5d2f5896d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年12月23日 23時

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