お母さんは床屋さん【東京リベンジャーズ】

お母さんは床屋さん1 ページ1

幼稚園のお遊戯会では私の髪のアレンジが羨ましいと友達が泣きわめき

小学校の合唱コンクールでは合唱そっちのけで賞賛され


中学では髪の毛が綺麗すぎると同級生に言われ続けている









それもこれもお母さんのおかげである
私のお母さんは床屋さん


この小さな商店街に店を構えている








私のお母さんは私が小学校に上がると同時に仕事だった床屋を再開した。
お父さんは車の部品を作る仕事をしておりいわゆる共働きというやつだ









お母さんのお店にお父さんが来てそこから恋に発展して結婚したと聞いた

お父さんとお母さんの思い出の場所であるこのお店の2回が我が家になっている









家に帰ればお母さんはいるので寂しい思いなんてしたこと無かったし何より幼なじみがいたから暇することだってなかった









今日も履きなれたローファーで階段をかけ下りる
床屋の象徴とも言えるサインポールの横に立つ幼なじみに声をかける









『あっくんおはよ！』


「おはよ」









ケータイを閉じて私に挨拶を返してくれたあっくんこと千堂敦くん。私の近所に住む幼なじみだ

お母さん同士が知り合いで小学校の頃この床屋にあっくんが来たことが出会いのきっかけ





あっくんは元々すっごくオシャレさんで髪も毎日自分でセットしているらしい
毎朝物凄い彫刻を見てる気分である









『うん！今日もキマってるね！』


「はいはい、どうも」









子供をあやすように返される
この流れも中学に入ってからは毎日だ

お母さんは床屋さん2→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す