【】好敵手【】

やらかした ページ27

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「やらかした…」



まぶたを開けると、見慣れた葛葉の家のリビングで


窓からは日が差し込んでいた。

机にはお酒とおつまみ。

いつの間にかかけられていた毛布の下の洋服は、昨日のまま



葛葉に限ってそういうことは無い。
絶対にない。てか、出来ないだろ((



でも、一つ気になるのは失言をしてないかどうか

私はお酒を飲むと翌日には出来事を忘れているタイプだ。
うっすらと記憶に残っているのは、葛葉が頬ずえを着きながらこちらをニヤニヤと見てたこと

あとは、手を繋いできたこと…

あれ？これってさっき見た夢じゃね？

ん？どれが夢で何が現実？？？


てかどんな夢見てんの…


わかんなすぎる…




「あ、起きてる」


「お、おおおおおはよ…」


「…なんもしてねぇよ？」


「いやそこは心配してない」


「信用されてんの？なめられてんの？」


「どっちも」


「うざ」




やばいって、


なにがやばいって、普通に話せてることがやばいって


いやまてよ、葛葉が普通に喋れてるってことは失言は無かったのでは…？




「てかごめん、寝ちゃって」


「ほんとだわ、なんか奢れよ」


「あはは、今度ね」


「明日にはなかったことになってるやつ」


「よく分かったね」




いや、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


どっち？


どっちなの？？？


さっきから葛葉が心做しか気まづそうにしてるような…


いや気のせいか…？


わかんねぇよ！！！！



ええい！こうなれば本人に聞いてしまえ！！！




「あー…葛葉、私なんか変なこと言ってた？大丈夫？」


「別に言ってねぇけど。なに？俺に隠してることでもあんの」


「そりゃあ人間誰しも隠し事はあります〜」




茶化しながらも内心ホッと息を着く。

今の反応は大丈夫そう…かも、


いや、まだ分かんないな…


葛葉って嘘つくの下手だしな
多分何も言ってない。

ちょっと間があったのは、私がだる絡みしちゃったとか、距離が近かったとかそういうことだろう


きっとそうだ！！！！！




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