検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:12,156 hit

・二十四 ページ25

あれは私がまだ十五の時









私が禿のころから面倒を見てくれたのが









貴方 「菫さん!」









すみれ

それはこの遊郭で1番の売れっ子であった花魁









菫 「なんだい、騒がしいのう、A」









貴方 「これ薮様からの頂き物でありんす」









菫 「そうかそうか、

Aも、少しお食べんさい」









貴方 「ありがとうございます!」



















菫さんは本当に美しくて

優しくて









私にとって自慢の姉だった









菫 「宏太様!」









宏太 「菫、久しぶり」









その時菫さんが密かに想いを寄せていたのが薮様で

きっと薮様も菫さんのことを思っていた









薮様は私にも優しくて

とても気さくな方で

きっと菫さんが身請けをするのも時間の問題だと思っていた









菫さんはよく私に

菫 「A、女は我儘に生きんさい」









そう言ってくることが多かった









そういう菫さんの顔はどの花魁より強く

美しく、華やかで









紅を塗る姿は誰にも負けることを知らなかった









そんな菫さんを女将は大切に扱ったし









サバサバした性格であったため

他の花魁からも慕われてきた









花魁として客の前に立つ菫さんは









私の憧れだった









そんな菫さんでもやはり薮様の前では

どこかかわいらしくて

それさえも男女限らず虜にしていった









私は大切な二人が二人で幸せになればいい









そう願っていた

・二十五→←・二十三



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:伊野尾慧 , 恋愛 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いのみづちゃん | 作成日時:2017年8月29日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。