【オリジナル】正反対の双子Ⅱ【合作】 (ページ13)

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#30【陽月御白】ページ13

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あの出来事があってから、陽月家は明るくなった。

ほんの、数ヶ月、数週間の間だった。
でも、それだけの時間で、僕たちはきっと、今までの空白を埋めたんだと思う。

「御白に笑顔が多くなってよかった」

葵がそう言った。

「僕もそう思うよ。葵が前より笑ってくれて、嬉しい！」

僕の本心だ。もう、隠しちゃダメだから。
いや、隠さないでいいから。本当の思いを。

「何かあったら俺を頼れよ、兄弟なんだからさ」

「うん。葵も、溜め込めないで、僕を頼ってね。」

僕らは正反対だ。
得意なことも、不得意なことも。
性格も。
でも、お互いを思う気持ちは変わらない。

僕たちが近くにいたら、昔はどう言われたでしょうか。

僕たちが仲良くしたら、なんて言われたかな。

「(そんなこと、考えても意味ないから。)」

今は、前だけを向いて、走っていけばいい。

僕は

そう思う。